校長メッセージ №45 「艱難辛苦汝を玉にす」

校長メッセージ №45 「艱難辛苦汝を玉にす」

勝浦元気プロジェクト「勝浦中学校 菊展」が市内3カ所を会場に展示している。
展示会場のひとつ、勝浦郵便局に手入れに伺ったとき、60歳代位の女性に声をかけられた。「すごくきれいね。高等学校の園芸科の生徒さんたちが育てたのかと思ってたわ。中学生がこんなに見事に咲かせるなんて驚いたわ。手入れがさぞかし大変だったでしょうに。」また、80歳代男性は、「立派。立派。菊から元気をもらった。生徒さんたちを沢山ほめてあげてください。」と話した。
今年の菊の栽培は例年と違った。土作りは、コロナの休業期間中に青少年相談員さんたちが昨年度の土から赤玉を分別してくれた。植え付け時期は例年よりも遅れた。植え付け後の6月下旬、気温が上がらず鉢の場所を日当たりの良い場所に移動するなどした。台風接近の度に室内へ移動した。水やり、害虫の駆除などは、毎朝、当番生徒が行った。栽培を指導した大久保先生は、「今年の栽培は非常に難しい。」と話していた。それでも、手入れや鉢の移動などの場面では、「生徒が積極的によくやってくれる。クラスごとに行うが、他のクラスの分までやってくれる。思いやりがあるいい3年生たちです。」と話していた。
こうして、丹精をこめた〝99鉢の菊〟は、市民や来訪者を目を喜ばせている。

千葉日報10月4日の社説に次のようなものがあった。(一部抜粋)
大相撲9月場所。幕下では、勝浦市出身の若山が東29枚目で6勝1敗の好成績を残した。来場所は自己最高位を更新し、十両を狙える位置に上がるのは間違いない。
優勝した正代の1学年年下の28歳で遅咲きの苦労人。拓大紅陵高時代には千葉国体で5位に入賞し、卒業後は大学を中退して阿武松部屋に入門した。いきなり序の口、序二段優勝を果たし、順調に昇進を重ね、期待が高まった。
しかし、幕下時代の平成27年11月場所で右膝の前十字靱帯を断裂。力士生命を絶たれてもおかしくない大けがで、相撲がとれず、休場が続き番付外に転落した。
復帰したのは1年後の11月場所。前相撲から出直して、翌年の1月場所で序の口を制し、格の違いを見せつけた。一昨年からは幕下で一進一退。4勝3敗が6場所続くなど、番付も少しずつしか上がらなかったが、先場所の6勝は大きな弾みになるだろう。
大相撲は十両に上がって、初めて関取と呼ばれ、相撲協会から給料が支給される。化粧まわしをつけて土俵入りし、付き人をつけられる立場になるなど待遇は一変する。試練を乗り越えた経験を生かし、自らの力で昇進を勝ち取ることを願うばかりだ。


その若山さん。今場所は中日を終えて2勝2敗の成績だ。後半の巻き返しを期待したい。


コロナ禍でも、見事な「菊」を育てた3年生のたくましさ。
「艱難辛苦汝を玉にす」のようにも考える。
「尊敬」「自慢」の生徒達です。


昨日、県内での感染者は88人。過去最高を更新した。
全国でも1,731人の感染者が確認され、3日連続で過去最高を更新した。
まさに、流行「第3波」の様相だ。


ここまで、生徒の自覚・実践、保護者、関係団体、地域からの支援により教育活動を進めてきた。
「相撲に勝って勝負に負ける」ことのないよう、気を引き締めていきたい。


令和2年11月15日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №44 修学旅行日本晴れ! 「絆」強めた旅!

校長メッセージ №44 修学旅行日本晴れ! 「絆」強めた旅!


保護者の皆様へ
昨日は、木枯らし1号が吹き、北海道では初雪が観測されました。
今日の修学旅行。お天気は日本晴れです。
鋸南町に到着すると、澄み切った青空にトンビが悠々と円を描き飛んでいます。
「先生!富士山!富士山が見えます!」
往路、トレイ休憩に立ち寄った鋸南町中央公民館の駐車場。東京湾の先には、雄大な富士山が見えました。
この学年はもってる!
コロナ禍の体育祭、練習は猛暑続き。こまめな水分補給、氷のう、ミストシャワーで熱中症を防ぎながら練習に取り組みました。当日の天気、気温等も心配されましたが、当日は最高気温29度、風も風速5メートルと、個人的には「体育祭日和」となりました。
文化発表会「合唱コンクール」もそうでした。7日前の週間予報では、コンクール当日は「強雨」。その後も雨マークが続き、移動の際に雨に打たれることを心配していました。ところが、前日の夜に低気圧が南下し、予報が曇りに変わりました。登校時、コンクール後の学校への移動時も制服を濡らすこともありませんでした。そして「学級の絆・精一杯に歌いきった!」という心地よい充実感が学校中に満ちあふれました。
そして、今日の修学旅行。この日本晴れの下、生徒たちにとって思い出深い修学旅行になったことと思います。昼、いすみ市深谷のレストラン「Rice shower」のお弁当を食べる生徒たちを見て、少しだけ切ない気持ちになりました。車座になってワイワイと食べたいところですが、コロナの感染拡大防止のため、距離をとり、同じ方向を向いての昼食でした。これも仕方ないことと自分に言い聞かせました。
修学旅行の実施に向けて、アンケートを考慮して行程を検討していた高品学年主任は、午後の内容をマザー牧場かドイツ村にするか迷っていました。直接、遊園施設に問い合わせたり、複数の旅行業者に混雑状況などを確認していました。さらに、両施設に実地踏査に行き、昼食場所等も確認しました。その中で、当日はマザー牧場が非常に混雑するという情報を得て、ドイツ村に決定しましました。
今日、ドイツ村は一般客のほか、小学校の団体が1団体とアトラクションでも密になることがない状況です。アトラクションは、生徒たちにとって少し物足りないかもしれませんが、童心に返って無邪気に遊ぶ姿は、見ている方も楽しくなります。コロナ禍の状況を憂うことなく、制限や制約がある中でも、行事等を有意義なものにしていこうとする姿勢にたくましさを感じます。
昔「ものより思い出」というキャッチコピーのコマーシャルがありました。2年と7ヶ月、共に過ごした友達と一緒なら何でも楽しい。こうして旅行に出かけて友達との思い出を作りをすることは意義深いことなのだと、生徒に教えられました。
アンケートで「実施してほしい理由」のコメントで一番多くあったのが、〝3年生全員で思い出作りをしたい〟というものでした。その思いを今日の旅行で改めて感じました。
鋸山登山で、急勾配に差しかかると『ファイト!がんばろう!』と激励の声がこだますします。本当に心優しく、友達思いの生徒たちです。そして、全員が見事に登頂しました。
この乾坤山 日本寺の大仏さんは、日本一大きな大仏とのことです。奈良東大寺の大仏の1.7倍、鎌倉高徳院の大仏の2.3倍にもなるそうです。
その大仏さんの前で、卒業アルバムにも使えるであろう「集合写真」を撮影することもできました。

保護者の皆様には、感染防止対策のためのバス増便等に係る旅行費用のご負担をおかけ致しました。ご理解、ご協力頂きましたこと、心から感謝申し上げます。今後とも、学校の教育活動へのご支援、ご協力の程、切にお願いいたします。
明日、6日には、3年生が技術・家庭科で栽培した『菊』がキュステ、JR勝浦駅、勝浦郵便局で展示されます。勝浦元気プロジェクト第2弾です。お時間がございましたら、是非とも鑑賞いただければ幸いです。期間は、明日から約10日間ほどを予定しています。
追伸、生徒は帰宅後に、「今日は、修学旅行に行かせてくれてありがとう。バスの増額分も負担してくれてありがとう。」とお家の方に伝えることができたでしょうか。

令和2年11月5日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №43 「あたたかい陽の光のような優しい手」

校長メッセージ №43 「あたたかい陽の光のような優しい手」鬼滅の刃から


「鬼滅の刃」が歴史的大ヒットとなっている。
生徒に勧められて、アニメ版を視聴してみた。
あらすじは、次のようなものでいいだろうか。
舞台は、大正時代の日本。主人公の竃門炭次郎は、亡くなったった父親の代わりに家族の大黒柱となり、炭を売りながら生計を立てて暮らしていた。ある日、炭次郎は町まで炭を売りに行って家に戻ると、家族は無残にも「鬼」惨殺されていた。唯一生き残っていた妹の禰豆子は、鬼に変容してしまっていた。炭次郎は。愛する禰豆子を人間に戻すため、また、家族を殺した鬼に復讐するために鬼狩りへと進む。まだ、全てを見終わっていないので、軽々な論評は控えさせていただく。単純な勧善懲悪なストーリーではなく、主人公・炭次郎の驚くべき成長に加え、兄妹や家族の絆も心に深く刻まれる。それは、敵でもある「鬼」に対しても例外ではなく、忌むべき存在と言い切ることができない悲哀が随所に見られる。
私の率直な感想は、炭次郎の他者への敬意、配慮する姿に惹かれます。


先月に行った全校での道徳「私をあきらめない」を終えての感想を紹介します。
(3年生、3名の感想です)


今回の動画を見て私は、人それぞれ様々な悩みを抱えていて、それがいじめの原因につながることを知りました。動画の中でやっていた「差」を「違い」に変えていくことが一番印象に残ったし、自分の心に刺さりました。私は、少し変わった趣味を持っているため、「気持ち悪い」と言われたことがありました。その時は、「誰がなんと言おうと好きなものは変わらないし、これが自分だ。」と思えていました。だから、「差」を「違い」に変えるということは、昔、自分が変えていたことと同じなんだと思いました。けれど、そう考えてから少しして不安になりました。自分のことは「違い」としてポジティブに考えられるけど、他の人の「違い」は認められているのか。「差」として考えていないかと思いました。私は、こうやって考え始めるということが、いじめや悩みについて考えるきっかけになると思いました。今日の授業は、深く考えるきっかけをたくさんくれたように思いました。


「見捨ててないから、大丈夫だよ。」という渡邉先生が話していたこの言葉に涙が出そうになりました。「悩みがあることは当り前で、みんなと同じだ、それでいいんだよ」と渡邉先生に直接言われたわけではないけれど、自分自身を肯定してくれているように感じました。動画の中で女の子が泣きながら、『私もいじめられていました。』と話していたシーンで、この子はすごく強い子だと思いました。自分だったら絶対に言えないことだと思いました。いじめられていた過去を思い出すことは、決して気持ちのよいことじゃないのに、それを話せる勇気を見習いたいと思いました。私にとって悩みは弱みであって、人に安易に話せるものではありません。親しい人にほど自分の弱いところを知られたくない、嫌われたくないと思ってしまうからです。でも、渡邉先生の心からぶつかっていく姿勢を見て、少しだけ考えを変えてみたいと思いました。そして、人の悩みに気づける、話を聞いてあげられる人になりたいと思いました。


「いじめ」今までこの言葉を聞いたとき、いじめはしてはいけないことなどはわかっていましたが、頭のどこかで他人事になっていて、身近なことではないように感じていました。なぜなら、いじめの現場を見た時、〝必ず止める〟〝止めさせられる〟と考えていたからです。動画には、〝本当に止められるのか〟と問う児童がいました。私は、その人の話を聞き、いじめを見た時、止めることができると断言できないと思いました。私は、いじめの本当の怖さを知らなかったのだと思いました。人との差を違いに変える。人一人がそれまでの考えを変化させることはとても難しい。ましてや、それをクラス何十人もの人がするのはもっともっと大変で、時間のかかることだと思います。それでも皆で考えを改めていくことで、いじめそのものがなくなるのなら。いじめで自分自身を追い込んでしまうような人がもうでてこないのならば。私たちにできることは、考えを改め、「あいつは変」そんな言葉のない世界を創ることではないかと思います。


10月23日 文化発表会「合唱コンクール」
1年生、最初のクラスの指揮者が登壇した。
フェイスシールドのゴムがはずれた。
直感、〝まずい!〟と思った。
「これで、笑いが起きたら、すべて台無しだ。」
そんな心配をよそに、粛々と合唱が始まった。
まだまだ、みんなのことを心から信用していない自分が恥ずかしかった・・・


閉会式、込み上げてしまってしまって申し訳ありません。
静粛の時間の中に、みんなの優しさを感じました。


令和2年11月2日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №42 「心のチャンピオンソング」

校長メッセージ №42 「心のチャンピオンソング」

今、5時25分、夜明け前・・・ 早く目が覚めた。
今日は、文化発表会合唱コンクール。学級担任の気持ちだ。
今から12前、転勤先の学校で3年生の担任を受け持たさせてもらった。
合唱コンクール自由曲「春に」(谷川俊太郎 作詞 / 木下牧子 作曲)混声三部合唱
みんなで最優秀賞を目指して練習に取り組んだ。いろいろなドラマがあった。
それを学級全員で乗り越えた。
コンクール当日、朝の学活で話した。
「賞をとることは大事。賞を目指してきたんだから当然だ。
でも、賞が取れなくても、ここまでいくつかの困難や分裂の危機を乗り越え、学級は絆を育んだ。
コンクールを終え、明日から進路実現に向けて、ギアを変える。
一人、夜空を見上げた時、〝みんなも頑張っている〟〝一人じゃない。きっと乗り越えられる〟と思える。
学級37名一人ひとり進みたい道は違っても、志望校に合格したい気持ちは皆同じ。
そう思ってもらえたのなら、この合唱は大きな意義があった。
そして、ひとつお願いがある。この曲を卒業式が終わったら皆で学級で歌おう。」
そう話して、コンクールに臨んだ。結果は、最優秀賞はとれなかった。
それから5ケ月・・・ 全員が志望校に合格し、進路を決めた。
卒業式を終え、最後の学活に教室に向かうと。教室の前で学級会長に止められた。
「しばらくここで待っていてください。」そして、数分後、「どうぞ」と入れられた教室。
教室では、皆が合唱隊形になっていた。
「先生、この曲は俺たちの心のチャンピオンソングです。聴いてください。『春に』」
私は、合唱コンクール当日の朝に話したことなど、すっかり忘れていた・・・
涙がとめどなく流れた。

みんなにこの曲をおくります。
「星影のエール」作詞・作曲GReeeeN NHK連続テレビ小説主題歌『エール』
 泣いて 生まれて 響く命
 きっと嬉しくて 笑っているんだ
 僕らはきっと 出逢うでしょう
 手を引き 背を押し 出逢うでしょう
 きっといつか今日の日も 意味を持って ほら
 耳をすませば
 星の見えない日々を 超えるたびに
 互い照らすその意味を 知るのでしょう
 愛する人よ 親愛なる友よ
 遠くまで 響くはエール
 明日はきっと いい天気
 青き春もまた そうであれ
 白紙の物語に 何を描くのか
 誰と描くのか
 星の見えない日々で 迷うたびに
 誰か照らすその意味を 知るのでしょう
 愛する人よ 親愛なる友よ
 あなたこそが エール
 昔々から ほら 1000年もその前も
 僕ら迷わぬように 星に名前をつけた
 誰よりも私には輝く星 ほら
 夜明け前の空
 時に私の後ろに光る星
 伸びた影と寄り添って歩いてく
 いつまでも エール
 朝も昼も夜もずっと そこにある
 暗闇にほら響け 一番星
 愛する人や 親友(トモ)と呼べる人に
 出逢エール
 愛する人よ 親愛なる友よ
 星影に 響くはエール

令和2年10月23日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №41 「小児病棟での合唱」

校長メッセージ №41 「小児病棟での合唱」

7年前、ある知人から「病院にいる子どもたちに歌声を聞かせてもらえないか」との話があり、私も「ぜひ」と言って受けました。
そこは、小児科の難病患者の病棟でした。病院には、全員制服を着ていったのですが、黒っぽい服では威圧感があるからと、その場で上着を脱がされ、さらに、全身に消毒液を掛けられました。寒い時期でしたが、部屋のドアを開けると30度位の室温でした。
部屋に入ると赤ちゃんから小学生くらいの子どもたちがいました。皮膚がどす黒くやせている赤ちゃん。髪の毛がない男の子。片側のほおが陥没してしている女の子・・・
それはもう見ただけで体に震えがくるような状況でした。
その子たちの前で、私たちは部屋の壁にへばりつくように立ちました。敷かれたホットカーペットの上には、お母さん方も座っていて、そのまわりには、ドクターや看護師さんの姿も見えました。
私は、壁の一番端に立って指揮をしたのですが、もう涙が止まらなくて・・・ 私の目の前では、お母さんが乳呑み児をギューッと抱きながら、ボロボロと大粒の涙をこぼすんです。泣いていなかったのは、当の入院している子どもたちだけで。
私も我慢しなくてはと思うのですが、なぜか悲しくて悲しくて・・・ その姿を見てか、生徒たちもポロポロ涙をこぼしながら、必死に笑顔をつくって一生懸命に歌っているのです。
合唱が終わると、一人の女の子が「お姉ちゃんたち、どうして泣いてるのと」って言いました。看護師さんが、「あなたたちが一生懸命に聴いているからお姉ちゃんたち感動しちゃったのよ」と話しました。すると別の子がこう言いました。「すごーく楽しかった。大きくなったらお姉ちゃんと一緒に歌いたい」もう胸が張り裂けそうで・・・
その時に、心から合唱はすばらしいと思いました。今を生きて、自分のできることを精一杯やることが、何より大切なことだと感じました。
その帰りの電車の中で、ある生徒が「先生、あんなにみんなを悲しませちゃって、合唱に行ったことは良かったのですか?」と聞いてきました。何しろ、あの場にいた大人たちがあまりにも涙を流していましたから。私は、「うん。良かったんだよ。多分、お母さんも、ドクターも、看護師さんたちも、皆、悲しくて、もう泣きたくて、泣きたくてね。でも、今を精一杯生きている子どもたちの前では泣けないでしょ。それを、あなたたちの合唱に感動したふりをしてね。思いっきり泣くことができたから良かったのよ」生徒は、「そうか。じゃぁ私たちの合唱で、少しは楽になったのかな」と話しました。「そうよ。そして合唱を聴いた子どもたちが『お姉ちゃんと一緒に歌いたい』と言った。〝生きよう〟いや生きるということから出た言葉ではないかもしれないけど、少しでも希望を持って生きようと考えてくれたのなら、それは、とてもすばらしいことだと思うよ」と話して学校に戻りました。
私は、生きるということは、自分一人がここに存在して、ただ呼吸しているのではなく、いろいろな人と出会って、笑ったり、泣いたり、怒ったり、悲しんだり、苦しみを分かち合ったりして、相手の「心」や周りにいる人たちの「心」をちゃんと感じられることではないかと思うんです。
病院に合唱に行った時、「今を大切に生きなければ」と強く思ったのは、幼くして亡くなってしまう子どもたちもいるのだから、頑張って生きていこうという思いではなく、あの時、あの場所で、それぞれの「心」がうごめいていた。無邪気に喜んでいる子どもや、日頃泣けない家族の人たち・・・ そうゆう沢山の思いが満ちあふれている中に入って、〝あぁ、ちゃんと生きていかなくっちゃ〟神様から与えられたこの命を本当に大切にしなくちゃいけなと感じました。

谷川 俊太郎さんの詩に次のようなものがあります。
「生きているということ、今生きているということ
 泣けるということ、笑えるということ、怒れるということ」
というものがあります。いろいろな人の思いを感じられることで、人間は生きている価値が生まれてくるものだと思います。
(2009年「至知」渕上 貴美子さん 杉並学院中学高等学校 合唱部 指揮者)


それぞれの学級をまわると、この合唱コンクールにかける思いが伝わってくる。
学級全員が共通の目標を持ち、その目標に向かって協力し合い、努力する。その成果として〝その学級だけの 世界で一つだけのハーモニー〟を結実する。
「必然」という言葉がある。
この級友と出会い、刺激を受け、学び、喜怒哀楽を共にしながら、偶然に集まったメンバーがいつの間にか、集まるべくして集まったという必然性を感じていく。
キュステを会場に、この級友で合唱することは一生で一度きりだ。


さぁ、本番まであと二日。
マウスシールドの装着位置を確認しておくように。
 
令和2年10月21日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №40 「最高の舞台を」

校長メッセージ №40 「最高の舞台を」

文化発表会の実行委員長(教職員)は天羽先生、合唱コンクールの責任者は若林先生です。
昨晩、会場である勝浦芸術文化交流センター「キュステ」のホールで、合唱台、ピアノの配置位置、換気システム、映像テスト、トイレへの移動ルートなどの確認を行いました。
全日本合唱連盟のガイドライン及び同連盟が実施した飛沫実証実験結果に基づき、生徒の立ち位置等について協議を進めました。そして、昨日は、実際に舞台装置を設置してみました。何度も修正を加えて当日の「舞台」計画が確定しました。
教職員で知恵をしぼり、生徒たちが安心してハーモニーを響かせることができる「舞台」を作ります。

令和2年10月20日 岡安 和彦


 

校長メッセージ№39「郷育プロジェクト 稲刈り体験 お礼手紙」

校長メッセージ №39 「郷育プロジェクト 稲刈り体験  お礼の手紙」

 残暑の候、渡邉 浩臣 様におかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
  先日の稲刈り体験では、大変お世話になりました。僕はこの稲刈り体験をさせていただいて、お米を作る大変さや楽しさを学びました。
 普段、お米を当たり前に食べていました。渡邉さんからお米ができるまで、八十八日、八十八回の手間がかかると聞いて、改めて大変なことだと知りました。
 お米の大切さ、お米をいつも食べられていることに感謝します。
 コロナの状況の中、稲刈り体験をさせていただきありがとうございました。
 僕はこの体験を家族にも伝えたいと思います。
 最後に、まだまだ暑い日が続くと思いますが、お体に気を付けて大切なお米を育ててください。
 貴重な体験をありがとうございました。渡邉さんのご活躍を心から期待しています。
本当にありがとうございました。                令和2年9月11日  渡邉 伊織


 秋分の候、渡邉 浩臣 様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか。
 この度は、稲刈り体験といった貴重な時間を作ってくださり、本当にありがとうございました。
 この体験に参加したことにより、改めて仕事の楽しさや面白さ、厳しさや大変さなどを知ることができました。 
 そして、渡邉 浩臣 様がとてもお米を大切にしているのがお話から伝わってきて、私もこのように何事も大切にできるような人になりたいと思いました。
 これからは、何かするときの楽しさ、大変さを大事にしながら心を成長させていきたいと思っています。
 時節柄、一層のご自愛をお祈りいたします。     令和2年9月11日 福田このみ
                                              

 もうすぐ秋になろうとしている今日この頃、元気にお過ごしでしょうか。
 この前は、貴重な稲刈り体験をさせていただき、ありがとうございました。
 自分は、人生で初めて稲刈りをしました。最初は、稲を上手く刈れるかなど心配でした。でも、実際にやってみると、思った以上に〝すぱっ!〟と切れて、とても気持ちよく、楽しく感じました。一方、稲を藁で束ねるのはとても難しかったです。刈った稲と藁の色が区別できなくて何度も失敗しました。それでも回数を重ねていったら上手く結べるようになりました。
 そして、すべての作業が終わり、記念写真を撮る時にとても驚きました。それは、干した稲が一枚のカーテンのようになっていたことです。それを見てとても感動しました。
 体験は短い時間でしたが、このコロナの厳しい時期に体験ができたことうれしく思います。
 これからもお元気でお過ごしください。       令和2年9月11日  川名 海鳳
                                            

 体験学習は、生徒にとってとても意義のあるものです。また、我々教師側にとっても、生徒の良い一面を発見する機会でもあります。
 生徒は、五感を通して、直接、自然や人・社会から学び、感性を磨いていきます。
 そして、集団で協働して体験していくことの中で、次のような力を獲得できることが期待できます。
 ・一緒に活動している人に配慮しながら行動するという他者への配慮
 ・同一の目的・目標を達成するために、集団で協力して活動するという人間関係
 ・集団で協力して活動するために、自分は何をどのように行動すべきかという、自己の意思決定による主体性
 ・注意事項を守り、活動に取り組むという安全性に対する態度
 ・地域の人や自然、産業にふれ、地域の良さを再認識する地域愛の醸成
 ・実際に仕事をしている人と接し、自分自身も体験することで、働くことの意義や目的の理解
 ・自己を価値あるものとする自覚、夢や希望を実現しようとする意欲的な態度


 今後も、地域、行政、関係団体等の支援をいただいて「郷育プロジェクト」を展開していきます。
 校訓「愛郷・立志」


令和2年10月17日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №38 「相川さんに贈る 365日の紙飛行機」

校長メッセージ №38 「相川さんに贈る 365日の紙飛行機」

今日、15時25分、実行委員の放送
『今日の〝365日の紙飛行機〟をグラウンドで聞いてくれている人がいます。それは、事務の相川さんです。相川さんは、毎日、毎日、朝の放送で〝365日の紙飛行機〟をかけてくれています。今日は、毎日の感謝の気持ちを込めて歌いましょう。それから、今週末に野球部とソフトテニス部男子の団体・個人の県大会があります。勝浦中学校の名前を轟かせてきてください。』

     ⇑ (中央)グラウンドで全校生徒の合唱を聴く相川さん
全校合唱を聴いた相川さんは、「学校の団結力、一体感が感じられました。とても感動しました。各クラス、合唱コンクール本番も頑張ってください。」と話していました。

歌で感謝の気持ちを伝える生徒達・・・
とても心温まる光景でした。
勝浦中学校の生徒達はすばらしい。

その後の合唱練習は、ぐん!とギアが上がったと感じました。
各クラスの〝心・想いのこもった合唱〟が聞こえてくる。
「合唱」を通して、気付くこと、感じること、学ぶこと。
沢山あるんだなぁ。と改めて感じました。

令和2年10月16日 岡安 和彦
 

校長メッセージ №37 「インフルエンザ・風邪への対策」

校長メッセージ №37 生徒・保護者の皆様へ「インフルエンザ・風邪への対策」


日本の南海上を進んだ台風14号と秋雨前線の影響で9日から雨が続いています。
平年より北を流れている偏西風の影響を受けにくい上、南にある低気圧に引っ張られる形で南へ進路を変えました。
千葉県からは離れる形となったが、東京島三宅・御蔵島には避難指示が出された。両島合わせて219人が避難したと報道を見ました。
また、3年生が修学旅行で行く鋸山(乾坤山)は、安房郡鋸南町と富津市に位置します。
昨年の台風15号で甚大な被害を受けた鋸南町。鋸南町の岩井袋地区では、住宅の約7割が被害を受けました。修学旅行の実地踏査で鋸南町に向かった際、ブルーシートで屋根を覆った家が、今だ点在していました。

国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの長谷川秀樹センター長によると、インフルエンザウイルスは「シアル酸」という受容体にくっつく。この受容体は鼻やのどに多くあり肺には少ない。このため、ウイルスが直接肺を攻撃するウイルス性肺炎は、あまり起こらない。インフルエンザの患者が肺炎になり重症化するのは、インフル感染後に感染した細菌による肺炎だ。
一方、コロナウイルスの受容体「ACE2」は鼻やのどだけではなく、肺にも多く存在する。そのため、コロナに感染すると、ウイルス性肺炎が起きる原因となる。息切れや呼吸困難といった症状がある場合は、コロナに感染している可能性を考える必要がある。(朝日新聞:10月11日版から)


県内の新型コロナウイルス感染症の感染状況は、10日発表のもので36人の感染が判明した。重傷者はいない。約半数が感染経路不明。感染者は3日連続で30人を超えた。保育園児、小学生、中学生の感染もあった。保育園児、中学生は、家族の感染が判明。小学生については、感染経路不明。


今冬は、新型コロナウイルスとインフルエンザ、風邪への感染防止対策を講じなければなりません。例年、学校でインフルエンザや風邪への予防で行っていた手洗い、うがい。しかしながら、うがいは、飛沫への対策が必要であること。また、学校の構造的な問題もあります。

新型コロナウイルス感染症にはどのように感染しますか。(厚生労働省HPから)
 一般的には「飛沫感染」、「接触感染」で感染します。閉鎖した空間で、近距離で多くの人と会話するなどの環境では、咳やくしゃみなどの症状がなくても感染を拡大させるリスクがあるとされています。(WHOは、一般に5分間の会話で1回の咳と同じくらいの飛まつ(約3,000個)が飛ぶと報告しています。)
■飛沫感染とは:感染者の飛沫(くしゃみ、咳、つばなど)と一緒にウイルスが放出され、他の方がそのウイルスを口や鼻などから吸い込んで感染することを言います。
■接触感染とは:感染者がくしゃみや咳を手で押さえた後、その手で周りの物に触れるとウイルスがつきます。他の方がそれを触るとウイルスが手に付着し、その手で口や鼻を触ることにより粘膜から感染することを言います。WHOは、新型コロナウイルスは、プラスチックの表面では最大72時間、ボール紙では最大24時間生存するなどとしています。※本校、保健室前にも具体的な予防対策等が掲示されています。


感染防止対策をまとめると
●新型コロナウイルス感染症の感染予防
 ①身体的距離の確保 ②マスクの着用 ③手指衛生(手洗い・手指消毒)
●インフルエンザ、風邪の感染予防
 ①手指衛生 ②マスクの着用 ③うがい


「うがい」については、現時点では、強く奨励していません。
今後、学校医、教育委員会等からの指導・助言を受けて対策を講じていきます。


ご家庭においても、新型コロナウイルス感染症への感染防止対策に加えて、インフルエンザ、風邪への対策もお願いいたします。
学校において、新たな感染防止対策等で保護者に協力をお願いすることも出てくると思います。その際にはご協力くださいますようお願いいたします。


令和2年10月11日 岡安 和彦


 

校長メッセージ №36 『全校合唱 365日の紙飛行機』

校長メッセージ №36 『全校合唱 365日の紙飛行機』
 
今日、午後3時20分過ぎ 文化発表会の実行委員長 川﨑 康成 さんから校内放送が入りました。
「文化発表会実行委員会から連絡があります。今年の文化発表会に向けての合唱練習ですが、新型コロナウイルス感染対策のため、ほとんど各学級での取り組みしかできていません。そのため、学校全体で文化発表会や合唱への気持ちを高めていくために、放課後の合唱練習の前に校内放送を使って、学校全体で『365日の紙飛行機』の練習をしたいと思います。3時25分に各クラスのパートごとの練習場所で行います。その時間には合唱練習の隊形が作れるように、帰りの会を早く終わらせるよう協力をお願いします。」

「365日の紙飛行機」 作詞:秋元 康 作曲:角野寿和・青葉絃季

朝の空を見上げて 今日という一日が
笑顔でいられるように そっとお願いした
時には雨も降って 涙も溢れるけど
思い通りにならない日は 明日 頑張ろう
ずっと見てる夢は 私がもう一人いて
やりたいこと 好きなように 自由にできること
人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ さあ 心のままに
365日

星はいくつ見えるのか 何も見えない夜か
元気が出ない そんな時は 誰かと話そう
人は思うよりも 一人ぼっちじゃないんだ
すぐそばのやさしさに 気づかずにいるだけ
人生は紙飛行機 愛を乗せて飛んでいるよ
自信を持って広げる羽根を みんなが見上げる
折り方を知らなくても いつのまにか飛ばせるようになる
それが希望 推進力だ ああ 楽しくやろう
365日

人生は紙飛行機 願い乗せて飛んで行くよ
風の中を力の限り ただ進むだけ
その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか
それが一番 大切なんだ さあ 心のままに
365日

飛んで行け! 飛んでみよう! 飛んで行け!
飛んでみよう! 飛んで行け! 飛んでみよう!

歌声が校舎内に響き渡った。次は、秋空の下、グラウンドで聴きたい。
まさに、スローガン『響け私たちの歌声 距離を超えて 伝わる思い』そのものだ。


生徒たちが「躍動」した体育祭
生徒たちが「主体的に創る上げる」文化発表会・合唱コンクール

本番までの過程の中では、様々なドラマもあるだろう。
それらを乗り越え、生徒たちは、また大きく成長する。
行事は『生徒を育てる』 学校で受け継がれている言葉だ。


令和2年10月8日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №35 生徒のみんなへ 『日日是好日なり』

校長メッセージ №35 生徒のみんなへ 『日日是好日なり』
「一日一日をかけがえのないものとして 碧巌録より」

『日日是好日』は禅語で、「毎日毎日が素晴らしい」というように使われますが、本来の意味は次のとおりです。

「今を見つめなおす。今という一瞬を大切にする。いつも新鮮な気持ちで朝を迎え、自分の生き方について手を抜かない。こうして生きることが、充実した生活につながる。」という意味です。
心の中を天気に例えると、晴れの日、曇りの日、大雨の日、強風の日など、そのどれもが人生の大事な一日です。
楽しいことや、自分に都合のよいことばかり考えたりせずに、辛いことや、苦手なこと、我慢しなければならないこと、悲しいことも受け止めながら生きるのです。
一日一日を大切に誠実に生きる。そうゆう内面を持って生活していく中で感じる〝手応え〟〝充実感〟それが『日日是好日なり』です。

合唱練習は例年とは全く違います。
距離をとり、向かい合うことはせず、教室、廊下等で分散して練習をします。

「最優秀賞」が取りたい。
そのことよりも、この学級の仲間と一緒にいる時間を大切にしたい。
制限を受け入れながら、今、自分たちで考えるやり方で。
このように感じます。

今日、1年3組の玉谷学級の練習を参観した。
パートリーダーが中心となって練習が進められていた。
壁や窓に向かってはいるが、「心はひとつ」と感じた。


台風14号の進路予想は、本州の南海上をゆっくりと北上へ進むと発表されています。
前線の活動が活発になる影響で、台風本体から離れた東日本でも大雨になる恐れがあります。最新の台風情報を注視するとともに、暴風や高波、土砂災害、浸水、河川の増水・氾濫などへの警戒並びに避難などを想定した準備を進めてください。
〝かけがえのない「命」を守る取組を〟

令和2年10月7日 岡安 和彦



 

校長メッセージ №34 生徒のみんなへ 『合唱は大阪城の石垣だ』

校長メッセージ №34 生徒のみんなへ 『合唱は大阪城の石垣だ』

みんなは、大阪城の石垣を見たことがありますか。
石垣には、大きな石、小さな石、角を構成している石などがあります。
これを合唱に例えてみよう。

大きな石には、大きな石の役割があって、小さな石にも小さな石の役割がある。
大きな石の役割とは、単に大きな声を出せる人、発言力のある人とは違う。
角を構成しているのは、パートリーダーだろうか。
あなたは、どの場所で、どんな役割をしていますか。

『合唱』には、あなたの声が必要なんです。
大切なあなたの声、心のこもった、あなたの歌声が『合唱』をつくります。

学級家族の全員が、心をひとつに同じ目標に進むなら、それぞれの声が支え合い、一丸となった「美しさ」(ハーモニー)になります。
それが大阪城の石垣という意味です。
なぜ、大阪城かというと。それは、日本一の高さの石垣を持つお城だからです。

また、指揮者、伴走者の2人には、〝手を抜く〟ということができません。
みんなの知らない時に、どれだけ練習を積み重ねているか。
思いをめぐらせてみてください。

■本校の合唱コンクールの目的は次の通りです。
 1 合唱を通し、思いを伝え合ったり、協同の喜びを感得させたりし、豊かな感性を育てる。
 2 学級全員参加のもとに、個性を尊重しながら、協力・団結しようとする態度を育てる。

新型コロナウイルス感染症の感染防止の取組を行いながらの練習です。
10月23日本番には、それぞれのクラスのハーモニーがキュステに響き渡ることでしょう。

今年度の合唱コンクールのスローガン
『 響け  私たちの歌声 距離を超えて 伝わる思い 』

3年3組 渡邉 愛羅さん

令和2年10月6日 岡安 和彦


 

校長メッセージ №33 生徒のみんなへ 「白」と「青」

校長メッセージ №33 生徒のみんなへ 「白」と「青」

昨日は、10月1日「月立日」、そして『中秋の名月』でした。
私が中学生の頃は、お月見団子や秋野菜をお供えしたものです。

今朝、校長室の窓を開けると、さわやかな風とともに日の陽の光が差し込んできました。
水色に澄んだ秋の空が、気の遠くなるほど高くはれ上がりました。


「白」という漢字は、「ノ」と「日」からできています。
「ノ」は、太陽の光が隅々まで差し込むことを表しています。
夏が赤なら、秋は白です。空気も澄み、太陽の光も隅々まで通り、音も静かな季節です。さて、みんなの年代は、「青春」という時期で、色に例えると「青」です。青年という言葉もあります。
いろいろな事に果敢に挑戦し、最も伸びる時期でもあり、少しの失敗は許される時期です。また、わからないことも沢山あり、「わかりません」ということが許される年代であり、その未熟さがみんなの勲章でもあります。結果を出すことよりも、ひたすら頑張ることが美しいと思える時代でもあります。失敗が許され、未熟さが特権なのは、みんなに与えられた大きな財産です。
しかし、その勲章や特権はいつまでも飾っておくわけにはいきません。それは、人生の一時期に与えられた貴重な財産であり、一時期を過ぎるとその財産は、誰でも平等に没収されてしまいます。
大人になっても失敗の連続で社会に迷惑をかける。自分中心のものの考え方で判断することから、周囲から信頼されない。不機嫌な顔ばかりで周囲から疎ましがられるなど。勲章を取り上げられると、その人の人間性や教養、品格など、その人の内面が問われます。
「〇〇の品格」という言葉がよく使われます。品格というのは、この勲章や「若い」という仮面を取り上げられた時にはっきり現れるものです。だから、勲章をつけている若い時期に自らの内面世界をしっかり磨いておかなければなりません。スポーツ、武道、芸術・文化活動などの部活動も中学校で完結ではありません。高等学校でさらに高みを目指していくのもよいでしょう。
そして、この秋の時期は、読書、勉強、趣味でしょう。
スマートフォンなどの狭い画面ばかり見ていませんか?
スマホ、ゲーム依存になりかけていませんか?
今年の秋は、〝気づく秋〟にしてほしいです。
コロナ禍ではありますが、新しい生活様式の中で、自分自身を見つめて、自分の良さや特性に気づいたり、将来のこと、自分の大人像について考えてみてください。


今日の空のように、「広く」そして「高く」
視野を広げて、視野を将来へ・・・
無限の可能性を秘めたみんなへ。


令和2年10月2日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №32 生徒のみんなへ 「心」

校長メッセージ №32 生徒のみんなへ 「心」

郷育プロジェクト「地引網体験」が中止となりました。
事業実施にあたり、特に尽力いただいた方が、鵜原区長 照川 三郎さんです。
昨日、中止を決定した時に、照川さんからいただいた言葉が『生徒たちの心をケアしてあげてください。楽しみにしていた行事です。生徒たちは、とても残念がっているでしょうから。』改めて考えると、伝統漁法の体験により、新たな発見、気づき、感動、学年の一体感の醸成を期待していた事業でした。また、コロナ禍の閉塞感からストレスを感じている生徒も多くいる中、校外での学習はストレス発散にもなったであろう。そう考えると、照川さんの言葉には、「心の温かさ」そして「奥深さ」を感じます。
この地引網体験学習は、千葉県から「特別採捕許可」をもらい、鵜原地区の漁師の皆さんの支援を受けて実施する予定でした。漁師さんたちは、海士漁業やエビ網漁の合間をぬって準備を進めてくれていました。千葉県内水面漁業調整規則に基づく特別採捕許可申請については、新勝浦市漁業協同組合が行ってくれました。昨日、お礼に伺った時、担当者からは、「また、できることがあれば協力します。」と話してくれました。
このように、ひとつの事業を行うにあたっても、多くの方々の「心」や「行動」で支えられていることがわかります。
話は変わりますが、みんなは西郷 隆盛を知っていますね。平成30年NHK大河ドラマ「西郷(せご)どん」が記憶に新しいですね。この西郷さんは、江戸時代の儒学者である佐藤 一斉の著作『言志四録』を生涯愛読し、人生哲学の核としていました。4つの書物の集合体である『言志四録』の全1133条を熟読し、特に心に残った101条を選出し、それらを書き留め、常に傍らに置いて繰り返し読み返しいたとされています。
その『言志録』148条に次のようなことが書かれています。

■信を人に取ることは難し、人は口を進せずして射(み)を信じ、
 射を信せずして心を信ず。是(ここ)を以て難し。
               
 人から信用されることは、難しい。
 いくらうまいことを言っても、
 人は言葉でなく、行動を信じるからだ。
 もっと言えば行動ではなく、
 心を見ているのだ。
 「行動・心」ということだ。

連休中もPTA奉仕作業がありました。
グラウンドの草刈り、側溝蓋の掃き掃除と作業にあたっていただいた。
PTA会長、顧問、3年3組の保護者の皆様。
「心」を感じた一日でした。

令和2年9月24日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №31 「感動の体育祭」

校長メッセージ №31 「感動の体育祭」

 開会式での校長先生の話の冒頭「天気・・・」どんな意味ですか? 生徒からの質問。
「天気晴朗なれども風やや強し」開会式で話した私の言葉は、司馬遼太郎作「坂の上の雲」で主人公となった秋山真之(あきやまさねゆき)さんの言葉を引用させて頂きました。

【本日天気晴朗ナレドモ浪高シ】
これは、1905年日露戦争日本海海戦において連合艦隊全艦艇に出撃命令が下された際、大本営に向け連合艦隊が発信した有名な電文の一部です。
日本海軍 秋山真之 作戦担当参謀が書いた名文で、当時最強のロシア・バルチック艦隊を撃破し、歴史的勝利を導いたと言われています。
※電文の意味
司馬遼太郎の小説『坂の上の雲』では、
・天気晴朗=視界良好で砲撃がやり易く、また敵を取り逃がす心配が少ない
・浪高シ=艦が大きく揺れてお互い狙いを付け難いが、練度の高い日本軍の方が有利である、即ち総合すると「気象条件は我が方に極めて有利である」という意味であると解説しています。(練度:訓練を積み重ねて得られる熟練の程度)
 当時の海戦は、打った砲弾の着水を見て修正し、次の弾を打ってさらに修正して行く方法ですので、天気が晴朗で視程が良いと的中率は上がります。一方、波が高くて船が揺れると命中率は下がります。波が高い海域での撃ち合いでは、手数の数が多い方が有利となります。バルチック艦隊は、巨砲を撃った後、次の弾を撃つのに時間がかかっていますが、連合艦隊は、連携しながら速射砲で次々に砲撃をして命中させていきます。加えて、バルチック艦隊が極東に到着するまでに時間がかかったことから、その間に連合艦隊は猛練習をして的中率を上げていました。要は、入念な準備や対策が勝利を導いた戦いであったということです。


 体育祭を戦争に例えていかがなものかという反省もありますが、私が強調したいのことは、次のことです。
 それは、体育祭に向けて「計画」「準備」「練習」「PTAの協力」「地域の支援」この5つのことが順調に進み、あとは、当日の天気のみであったということです。
 ・計画:厳しい残暑が予想されるため、生徒の健康面を考慮して5月実施の計画を大幅に縮小しました。併せて新型コロナウイルス感染症の感染防止対策を盛り込みました。生徒にとっての達成感、充足感が得られるようにするために、何度も計画を練り直しました。体育祭という形を保持しながら、競技種目の選定、ボリューム、感染防止対策には、柔軟な発想が求められ、教職員全体で協議を重ねました。さらに、生徒たちに計画内容を説明・提案し、生徒の意見も取り入れていきました。
・準備:感染防止、熱中症対策と例年とは違う体育祭に早め早めの準備をしました。熱中症対策のテントの増設、ミストシャワーの設置、アイシング用の氷、保冷箱、経口補水液、芝生の養生等、生徒にとって安全で安心な「舞台」を作るために、計画を前倒ししての準備を進めました。また、web会議システム「Live on」によるライブ映像の配信テストも予行練習で撮影位置などを確認しました。
・練習:授業時間の確保を図りながら、短期間での練習でした。また、ソーシャルディスタンスを確保しながらの練習は、予想以上に難しい面がありました。開・閉会式、競技、応援練習等、新しい形での練習に対応していくしかありませんでした。そんな状況下でも、生徒の集中度、対応力は非常に高く、生徒一人ひとりの意気込み、集団での一体感は目を見張るものがありました。
・PTAの協力:PTA会長の発案により、7月に総務臨時会を開いてくれました。体育祭の方向性、内容について、PTAとして支援できることはないかと会議を持ってくれました。また、8月、9月と総務役員会を開き、体育祭での具体的な活動内容を協議・決定してくれました。さらに、PTA会長は8月31日から毎日、来校して準備の進捗状況や追加支援の有無なども確認してくれました。役員の方々は、当日、保護者の入場確認、健康観察、検温、場内警備、記録写真・ビデオの撮影等に尽力いただきました。また、感染拡大防止のために保護者の入場制限をおこなったため、記録映像を希望する保護者も多くいることから、体育祭の撮影・編集などを業者委託しました。これらの調整もすべてPTAが行ってくれました。
・地域の支援:生徒の安全のために用意した氷や保冷箱などは、地元漁協、地元企業が全面的に支援してくれました。体育祭の一体感を醸成するために、教職員もお揃いのユニフォームを着ました。これも地元商店が特段の配慮をしてくれました。また、今年度から事業化された「地域学校協働活動 学校支援ボランティア」も2名、練習から参加いただき、大会役員として尽力いただきました。


 生徒、教職員、保護者・PTA、地域が一体となり、入念な準備・練習の上に創り上げる「令和2年度 勝浦中学校体育祭」
 前日の天気予報〝晴天:降水確率0%、最高気温31度、東風:風速3~5m〟を確認して、晴天で暑さはあるが、風により生徒のコンディションは幾分か整うであろう。体育祭の成功に向けて、教職員、PTA、地域が連携した。あとは練習通りの頑張りだと。生徒の士気を高めようと「天気晴朗なれども風やや強し」と挨拶文に加えました。以上が趣旨です。


◆健康上などの理由で、体育祭への参加が厳しい仲間に対して、「メッセージカード」、「寄せ書きハチマキ」などを準備する生徒たち

◆練習、予行、本番と競技に精一杯に「躍動」した生徒たち

◆順位・勝敗に関係なく、「仲間を称える」生徒たち

◆閉会式での各団長の話の中にあった「感謝」のことば

 
コロナ禍を吹き飛ばした勇姿、一体感に感動しました。
 「我より古を作す」そのような気概を強く感じた体育祭でした。


 令和2年9月7日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №30 2学期 始業式の話

校長メッセージ №30 2学期 始業式の話
                                                       
◆目に見えるもの見えないもの
  今日、登校して何か気づきましたか?
  ・グラウンドにテントが張ってある。
  ・裏坂上から昇降口や体育館にかけての規制ロープがない。
 ・テニスコートがきれいになっている。
 ・菊が大きく育っている。
 ・昇降口に花が置かれている。
 昇降口の花は「トレニア」です。
  内大森在住の鈴木 栄さんから花苗を頂きました。この鈴木 栄さんは、同大森在住の渡邉 浩臣さんと一緒に2年生の郷育プロジェクトの水田の管理を行ってくれている方です。また、花苗を植え替えたのは大久保先生   です。土作りをしたのは3年生です。夏休み中に水やりをしてくれたのは、玉田教頭先生と大久保先生です。さて、鈴木 栄さんは、なぜ学校に花苗をくれたのでしょうか?
それは、みんなや学校への〝想い〟があるからです。
『星の王子さま』(著者アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)の中に、次のような一節があります。

  ~ とても簡単なことだ。ものごとはね、心で見なくてはよく見えない。
     いちばんたいせつなことは、目に見えない。 ~

目には見えなくても、そこに「絆」や「愛情」があり、そこに費やす「時間」があるのです。              
 さらに、鈴木 栄さんは、観賞用唐辛子とサクラソウの苗も提供してくれました。
観賞用唐辛子は、赤や黄色の実をつけて、私たちの目を楽しませてくれるでしょう。サクラソウは、順調に育つと3年生が入試を迎える2月頃に開花し、卒業式頃に満開を迎えるでしょう。
サクラソウの花言葉のひとつに「希望」があります。コロナ禍ではありますが、応援してくれる皆さんの〝想い〟感じながら学校を前へ前へと進めていきましょう。


◆8月21日(金)市内小・中学校の「修学旅行」が中止となりました。
 総合体育大会やコンクールなどの中止に続き、3年生はとてもがっかりしていることと察します。現在、全国で感染者数が増加傾向にある中、やむを得ない判断と考えます。 みんなもそうであったと思いますが、先生たちも奈良、京都、関西方面の感染状況を注視していたところです。3年生の先生方も学年主任の高品先生を中心に行程上での感染防止対策を講じるために何度も旅行業者と打ち合わせを重ねていたところです。バスやタクシーの台数を増やしたり、東海道新幹線の乗車、下車駅を変更したりなどをしていました。
 「百聞は一見にしかず」奈良東大寺の大仏を初めてみる生徒は、「オオオーッ!」と思わず歓声をあげます。また、京都鹿苑寺金閣を見た生徒もこれまた同様です。
修学旅行は、家族と行く私事旅行とは異なり、学校の特別活動の「学校行事」に 位置付けられます。目的は、①奈良・京都の歴史的文化遺産を自らの目で確かめ、豊かな心を養う。②集団行動や公衆道徳の望ましいあり方を実践する。③生徒同士や生徒と教師が、お互いの人間関係を深め、楽しい思い出を作る。などがあります。
実をいうと、3年生の高品主任は、東北方面の代替案も検討していました。感染者の少ない宮城・岩手に行程を変えることを検討していました。
その行程には、みんなが2年前東日本大震災「語り部」講演会で学んだ宮城県石巻市の大川小学校や女川町の中学生たちが建立した「命の石碑」の見学、NKH朝の連続テレビ小説「あまちゃん」の舞台にもなった三陸鉄道に乗って震災学習を受ける内容も含まれていました。また、世界遺産でもある岩手県平泉中尊寺や日本三大鍾乳洞と名高い岩泉「龍泉洞」の見学、宿泊先は2泊とも温泉ホテル、そして最後は、盛岡名物の「わんこそば」食べるプランでした。
残念ながら中止にはなりましたが、3年生の先生方が生徒を大切に〝想う〟気持ちを感じてくれましたか。


◆新型コロナウイルス感染症を考える。
 ※校長メッセージ№29を伝えました。

◆「ウイルスの次にやってくるもの」日本赤十字社のホームページを参考
 きちんと手を洗い、マスクをつけ、3密を防ぐ行動をとる。このことを行うだ  けで、感染する確率はぐんと下がる。
 でも心の中にひそんでいて、〝流れて〟いかないものがある。
 そいつは、お腹を空かせているみたいで、暗いニュースや間違った情報を沢山  食べて、どんどん育って、そして、ささやく・・・
 先の見えない状況を、「もうみんな助からない」と。誰にもまだ分からないこ
 とを、「誰かが隠しているのだ」と。そいつは、
 人から人へと広まっていく。
 「あの人が病気になったのは、誰のせい?」
 「ウイルスが広まったのはあいつのせいだ!」
 「こうなったのは、あいつのせいだ!」
 そいつは、まわりに攻撃を始める。
 人と人が傷つけあい、『分断』が始まる。
 そいつは、あなたを脅かす。「もしも感染していたらどうする?」「あんな風に  言われたらどうする?」みんな熱があっても隠すようになる。具合が悪くても  元気なふりをするようになる。もう誰が感染しているか分からない。
ウイルスがどんどん広がっていく。                                             
 鏡を見ると、そこに、もう、あなたは、いない。
 そいつの名前は、『恐怖』ウイルスの次にやって
 くるもの。もしかしたら、ウイルスよりも恐ろし
 いもの。
 私たちが、恐怖に飲み込まれる前にできること。
 〝 恐怖に餌を与えない 〟
 時には、パソコンやスマホを消して暗いニュースばかりを見すぎるのはやめよう。 不確かな情報をうのみにしないで立ち止まって考えよう。
  〝 恐怖のささやきに、耳をかさない 〟
 恐怖は、話を大げさにして、おびえさせる。
 誰にもまだ分からないことは、誰にもまだ分から ないことでしかない。そのままを受け止めよう。
  〝 恐怖から距離を取る 〟
 非難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能が あることに気づこう。冷静に、客観的に、恐怖を 知り、見つめれば、恐怖はうすれていくはずだ。
  〝 恐怖が嫌がることをする 〟
 恐怖が苦手なものは、笑顔と日常だ。
 感染に気を付けながら家族や友人と話して笑おう。 いつものように、きちんとご飯を食べて、運動し
 て、しっかり寝よう。恐怖は逃げていくだろう。
  〝 恐怖は、誰の心の中にもいる 〟
  だから、励まし合おう! 応援し合おう!
 人は、団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。
 恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできる ことを、それぞれの場所で確実に行おう。


 今朝の新聞報道によると、市内で2名の陽性者が出ました。
 うわやに惑わされることないようにしましょう。
 今、この新型コロナウイルス感染症は、いつ、だれが感染してもおかしくない
 状況です。
 偏見や差別、いじめの芽はどこにでもあります。
 おなた自身、どのように考え、どのように行動しますか。

◆体育祭練習を前に思う「新しい歴史の創造」
 今年の体育祭はいつもと違う。生徒、教師が知恵を出し合い体育祭を創る。
 今までにない体育祭を創造する。そのためには、あなたの声が必要だ。
 保健体育科の先生方を中心にしながらも、生徒会の委員会活動、学年生徒会など、今までとは違う「行事への新しい取組」を全校で進めることが重要だ。
コロナ対策に加えて、熱中症予防の対策も講じる。
運動が得意な人もそうでない人も、「お互いを称える」体育祭にしたい。
生徒同士、生徒と教師、学校の「一体感」を醸成する体育祭にしたい。


◆2年生の姿「学習会:未来塾から」
 8月17日~21日の学習会(数学)を参観して感じた。参加した生徒は、受 け身の学習ではなく、自分から意欲的に取り組んでいた。自分の未来を力強く切 り拓こうとする姿勢にもつながると感じた。
 中堅学年、運動会での活躍を期待している。

令和2年8月24日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №29 「学校の力・一体感の醸成」

校長メッセージ №29 「学校の力・一体感の醸成」

◆本日、22日(土)17時05分 NHKスペシャル(再放送)
 『わたしをあきらめない』~5年1組子どもたちと先生の一年~
 5年1組の担任になった渡邉信二先生(52)とにかく厚くて涙もろい。かつて川崎市でいじめ自死事件が起きた際、教育委員会で事件の調査を担当。その経験から「二度と子どもを死なせない」ことを誓った。しかし子どもたちと向き合う日々は困難の連続。クラスには多様な出自を持つ子どもたちがいる。真剣に向き合っても、どこからともなく『いじめの芽』がふき出してくる。熱血先生と子どもたち、一年間の真剣勝負の記録(NHK)のホームページから
 興味のある方は、ぜひご覧ください。
  渡邉信二先生のブログにこの番組についてのコメント。
  授業の結論は、「差」から『違い』へと変化させることです。〝あいつ変じゃね〟と他者を排除する根本には、自分は「普通または正しい存在」であって、そんな自分と比べて他者は『変または間違った存在』という認識があるからです。それを、他者は『個性や特性といった違いのある存在』であって、差別したり中傷したりする対象ではない、という考え方に変えていくのです。

◆昨日、政府の新型コロナウイルス感染症の分科会で、「予防ワクチン」について、患者の治療にあたる医療従事者や高齢者、持病がある人に優先的に接種することで合意した。分科会の意見を踏まえ、最終的に政府が方針を決める。あらかじめ優先順位を決めるのは、ワクチンが開発されても当面は供給量が限られるため。ただワクチンの開発に成功する確証はなく、現時点での見通しは立っていない。

◆世界保健機構(WHO)によると、8月20日時点で臨床試験に入っているワクチン候補は30種ある。開発は一般的に安全性をみる第1段階、1万人以下で効果や安全性をみる第2段階、1万人以上で発症や重症化を防ぐ効果をみる第3段階というステップが必要。6種類が第3段階にある。政府は、イギリス、アメリカで進んでいるワクチン開発が成功した場合、来年、供給を受けることで合意している。現時点では、血液中の抗体が増えるという内容が中心で、感染や発症を防ぐ効果があるかは明らかになっていない。

◆約100年前のスペイン風邪など過去の感染症を振り返ってある専門家は、終息にはまだ長い時間が必要だと。また、先進国のワクチンの囲い込みが起きていることを懸念している。ワクチンの有無で国の被害に差が出ると国際協力がうまくいかなくなり、長い目で見て不利益は大きいと指摘する。スペイン風邪で最も多くの死者が出たのはインドやアフリカ諸国だった。国連の『持続可能な開発目標SDGs』が掲げる「誰一人取り残さない世界」の理念が重要だ。

◆今、私たちが生きる社会は、目まぐるしいスピードで変化している。同時に、世界各国から身近な地域に至るまで、社会問題が存在している。アメリカニューヨーク市立大学 キャシー・デビソン教授は「2011年度に小学校へ入学した子どもの65%は、大学卒業時に今は存在しない職業に就く」と論じた。また、これからの10年、20年に起こるのは「変化」よりも凄まじい「創造的破壊」により、仕事も働き方もキャリアの在り方も生まれ変わる時代がきていると分析する専門家もいる。

◆新型コロナウイルス感染症の感染防止への取組に加え、体育祭や文化発表会などの学校行事は「前年踏襲」とはいかない。行事の意義・目的の達成に向けて、創意工夫や取捨選択が必要だ。9月5日(土)に開催予定の運動会についても、残暑を超えた〝酷暑〟の中、保健体育科の先生方を中心にしながらも、生徒会の委員会活動、学年生徒会など、今までとは違う「行事への新しい取組」を全校で進めることが重要だ。
常に危機意識を持ちながらも、生徒と共に行事を創造する視点でいきたい。
コロナ禍を悲観せず、未来社会で活躍する生徒を育てるために。
この行事を通して、学校の「一体感の醸成」を進めたい。それが勝浦中学校の『力』となる。

令和2年8月22日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №28 生徒のみんなへ 「平和」

校長メッセージ №28 生徒のみんなへ 「平和について考えよう」

「いしぶみ(碑)広島二中一年生全滅の記録」ポプラ社から
 第二次世界大戦下の広島二中では、3年生以上は軍需工場へ働きに行き、1、2年生には学校で芋を作る作業等があったため、その分、授業に割ける時間が減ることになり、夏休みも返上しての学校生活が続いていた。その頃の中学生たちの日々の暮らしぶりは、遺されたある生徒の日記や、遺族たちによる手記の中に描かれている。
 1945年8月6日、午前8時15分。広島市の中心部、中島新町の本川土手(現在の広島平和公園、広島市公会堂(後に広島国際会議場に改称)の前の道路)に、空襲による発生が予想された火災の被害を抑え、避難場所を増やすための空き地を広げるために建物を壊してゆく、その後片付けの作業のために集合していた321名の生徒たちと4名の教師たちの頭上で、原子爆弾が炸裂した。この本は、その生徒たちと教師たちの運命、その最期を、判明している範囲で淡々と伝えたものである。子供を心配して探しに来た父母に会えて、喜びのうちに亡くなった生徒がいる一方、どこで死んだのか未だにわからない生徒も少なくない。
 このように、8月6日に起きた出来事を、広島二中の生徒を中心に克明に描いているのがこの本です。

 B29爆撃機エノラ=ゲイ号が直径70㎝,長さ3メートルの原子爆弾を投下したのが,午前8時15分17秒,続いて後ろの飛行機が,爆発を確かめるために無線機にパラシュートをつけて落としているのです。
 それから43秒後,原子爆弾は,広島二中の一年生が並んでいた本川土手から北東に500メートル,今の原爆ドームの上空,570メートルのところで爆発したのです。
 322人の一年生は,元気だった最後の43秒間を,しっかりと落ちてくる原子爆弾をみつめて記憶していたのです。
 まっすぐ,自分たちの方にむかって落ちてくるのが爆弾だと気づいて,とっさに誰かが「退避,逃げろと」叫びました。「ふせろ」という声を聞いた生徒もいます。
 一瞬,直径が100メートル,表面の温度が9,000度もある太陽のような火の玉ができ,そこからオレンジ色のせん光と熱線,その後を強い爆風がおいかけました。わずか500mの間近にいた広島二中の一年生は,せん光に目を焼かれ,腹は燃えだし,そして小さな体は地面にたたきつけられ,10メートルも吹き飛ばされたのでした。
 河野幹雄くんは,ピカッと光ったなと思ったら目が見えなくなり,山田哲治くんは,数人の同級生が爆風で本川の中に吹き飛ばされるのを見ました。
  故選浩行くんは,突然,大きな音と一緒にあたりが白いけむりでいっぱいになり,近くの建物がこわれて,木やレンガが飛んできて,みんなその中に埋まったといっています。四学級の担任の箕村登先生が「血路は川だ,川に飛び込め」といわれたのをたくさんの生徒が聞いたので,満潮の本川に3~4メートルの高さの土手から飛び込んでいます。
 下野義樹くんは,「点呼が終わるのと同時くらいだった。退避という声を聞いたあと爆弾が落ちた。川に飛び込め,という声をかすかに聞いて本川に飛び込んだ。爆発と同時に黒く焼けた人が多かった」と話しています。
 坂井春行くんは,あとでお母さんに「川に飛び込むとき,一瞬,後ろを振り返ったら,レンガの塀がたおれるのが見え,逃げ遅れた友達が,たくさんその土けむりの中に消えた」と言い残しています。整列した道路の側にあった塀の下敷きになった者も,たくさんいたのです。
 三戸一則くんは,木とレンガの下敷きになり,同級生の出口郁夫くんは,砂の中に生き埋めになったのですが,みんなが叫ぶ万歳の声に気づいて,はいでました。
 岡田彰久くんは,「腰まで砂に埋まったが,気がついて,燃える砂を手で掘ってはい出た。」原子爆弾のものすごい熱で砂まで燃えたのです。
 埋まった砂からはい出た故選浩行くんは,一時はすっかり目が見えなくなって心細くなったのですが,しばらくすると目が見えるようになったので,あたりを見まわすと火の海でしたから,しかたなく川の中に入りました。
 爆風が通り抜けた一瞬の後,みんな声をかぎりに,お父さん,お母さん,助けて,とさけびました。そんな中で,桜美一郎くんは,「大声を出すと,早く弱るからさけぶな」と,なだめたといいます。そして,あたりが燃え出すと,川に飛び込んだそうです。
 そして全滅した・・・
 家にたどり着いた子どもにも,死期が近づきました。
 佐伯郡廿日市町で,酒井春之くんは,七日朝7時25分,お母さんに見とられてなくなりました。「枕元につめかけた祖母を呼び,おじやおばに話しかけ,妹の手をとって意識ははっきりしていました。話は明日ゆっくり聞くから,今夜は静かに寝ようねと,なだめたのですが,昼に川の中で十分寝たからいいよ,と苦しそうにないのが何よりでした。死ぬのでしたら,夜を徹しても話を聞くのでしたのに。」
 寄宿舎にいた五学級の小松勇美くんは,廿日市町の八幡国民学校に収容されていました。船で島の家に帰りましたが,十日の午前5時10分なくなりました。
  廿日市国民学校の講堂にに寝かされていた三学級の桑原幸則くんは,七日,家の人が用意した船で,広島湾を横切り,安芸郡音戸町の家に向かいました。「ようやく探した船に乗せて家に帰る途中の正午頃,呉の沖合で息を引き取りました。ぼくがなおったら,きっとかたきをとってやる,とひと言いって死にました。」
 二学級の穴光隆司くんは,宮島の対岸に近い地御前の家で七日午後4時になくなりました。
 一学級の豊久正博くんは,佐伯郡大野町の家でお父さん,お母さん,と叫びながら,とうとう十三歳の若さで死にました。「当時は一般にけが人に水をやってはいけない,といっておりましたが,あれだけの重傷では助からないと思い水をほしがるだけやりました。八日夜,広島県東部の福山市が大空襲を受けているさなか,燈火管制の燈のもとで,お母さん,お母さんとさけびながら,とうとう十三歳の若さで死にました。」
  小野厚くんは,お寺で火傷の薬を塗ってもらってから夕方家に戻ってきた。「お母さん,帰りましょうよ,いってくれたのですが,顔が火傷ではれあがり,手当のしようがありませんでした。火傷で痛かったのでしょうが,友達の名前をよんではがんばれといい,思いきり水を飲みたい,と申しました。数をかぞえてみたり,友達の名前を呼んで気をまぎらわし,がまんして,苦しいとはひと言ももらさず,その夜7時半に死んでしまいました。」
 松井登くんは,見舞いに来てくれた友達に,明日は水浴びに行こうとやと言っていたのに病状が悪化して,「進め,進め,やっつけろ」,と手をしきりにふりまわし,最後には,お母さん,おばあさん,と声をかぎりに肉親の名前を呼び続けて死にました。」
 五学級の山下明治くんは,三日目の九日明け方,お母さんに見とられて亡くなりました。「明治は亡くなるとき,弟,妹のひとりひとりに別れの言葉をいい,わたしが鹿児島のおじいさんに,何といいましょうか,と申しましたら,立派に,と申しました。死期がせまり,わたしも思わず,お母ちゃんも一緒に行くからね,と申しましたら,あとからでいいよ,と申しました。その時は,無我夢中でしたが,あとから考えますと,なんとまあ,意味深い言葉でしょうか。お母ちゃんにあえたからいいよ,とも申しました。」
 五学級の桜美一郎くんは,お父さん,お母さんに舟入の救護所から吉島町の社宅に運ばれ,十一日午前8時10分,お父さんに好きだった軍歌をうたってもらい,それを聞きながら死んでいきました。桜美一郎くんは,六日が誕生日でした。家は,佐伯郡廿日市町原という市の郊外にあって,広島市内に下宿して通学していました。五日は,家にあずかっていた書類を取りに帰って泊まり,誕生祝いもいいよといって,六日の朝早く,5時にいそいで家を出たのでした。
 桜美一郎くんが,広島二中の最後の死亡者でした。
 本川土手に整列した広島二中の一年生,322人と四人の先生は,こうしてひとり残らず全滅しました。
 広島に行かれることがありましたら,平和公園の本川土手に,広島二中の碑があるのをたずねてください。
 その碑の裏には,いつも変わらぬ本川の流れを見つめて,全滅した広島二中のこどもたちの名前が刻まれています。

 烈し日の真上にありて八月は 腹の底より泣き叫びたき (山下明治くんのお母さんの歌)

 こういった歴史の上に今がある。
 担任だった時、毎年この本を題材にして「道徳」の授業を行った。生徒は「だって時代が違うじゃん!」と話す。一方、「当時の中学生から出た言葉に、『立派に・・・』『あとからでいいよ』とありました。今の私はそんな大人のようなことは言えません。同じ中学生とは思えません。戦争なんて絶対に起こしてはいけません。」と話す生徒もいた。

 私は、広島に行きこの石碑を見てきた。その時、本川はおだやかに流れていた。石碑の名前に手をあてた。
 「命」の尊さ、『平和』の大切さ。
  今、世界には、戦場の中や難民避難キャンプにいる子どもたちがいる。この先の食事や、命について強い不安を抱えながら生きている子どもたちがいる。
 このような現実をみんなはどのように考えますか。今、そしてこれから、取り組まなければならないこと。

 
 米科学誌「原子力科学者会報」が発表する「終末時計」は、専門家による同誌の委員会が核兵器使用の危険性などを毎年検討し、地球滅亡を深夜0時に見立てて、時計の針を決める。同誌は1945年、米国の原爆開発「マンハッタン計画」に関わった科学者オッペンハイマー氏らの呼びかけで創刊された。
 同誌の表紙に登場した1947年は「7分前」。米国に続きソ連が原爆開発に成功した1949年に「3分前」まで進み、冷戦終結後の1991~94年は「17分前」に戻った。昨年までの最短は、米ソの水爆開発が本格化した1953~59年と、トランプ米政権発足後の2018~19年の「2分前」。その後、同政権の離脱によるINF全廃条約失効などで今年1月、「100秒前」に迫った。「終末時計」の針を戻さなければならない。※INF:中距離核戦力全廃条約(Intermediate-Range Nuclear Forces Treaty)は、アメリカ合衆国とソビエト連邦との間に結ばれた軍縮条約


今日、昼の放送でかけた曲です。
一昨日、勝浦駅の階段アートが完成しました。駅・電車にちなんで、「トレイン」です。
この一学期、地域の支援、保護者の理解・協力をいただきながら、生徒・教職員一体となって勝浦中列車を走らせてきました。ご支援・ご協力に感謝するとともに、生徒みんなの〝がんばり〟を称えたいです。


「トレイン」 ケツメイシ (作詞・作曲:ケツメイシ)

僕の中の高速列車は今日もガタガタ言いながら
夢と言う名の駅に向かってひたすら走ってる
夢に向かって走るのか それとも途中腐って錆びるのか
この僕の列車はお構いなく 今日も魅了 人をさらい出す
なりたいもの やりたいこと 子供の頃の 夢見ごころ
それを燃料にして走り出す 途中下車無効にて限りなく
走ること 走り続ける程 夢多き吹く風も増えるもの
切符書かれた「夢駅」の文字 不安に駆られるが
そのひと時忘れるなとあの気持ち騒ぎ出す
そのときまた車輪は回りだす 列車行き先は自分に見える 
だからこそ僕は僕で居れる
動き出せ 僕の中の少年のようなピュアなハート
飛び出せ 僕の駅へ 草掻き分け走り出せ

僕の中の高速列車は今日もフラフラ舞いながら
夢と言う名の空へ向かってひたすら飛んで行く
夢見る限りレールは伸びる 加速する度に不安もよぎる
いまどこへ どこへ向かってるか分からなくていい 夢詰まってる
車掌居ない 時刻表無い 自分次第焦らず気負うもの無い
名もなき駅で止まるも良し 鳴らす汽笛で今日終わるも良し
ときには先の暗いトンネル いつかは必ず光が待ってる
迷わせ 惑わせる風を避け 自由の空眺めたそがれ
誰悠々と走ってく その積荷の重さ誰が知ってるだろう
でも構わず音立て 飛び立て夢の空へ

ある朝 僕の噂 夕方 悪い噂 そうさ僕のせいさ でも気にせず進んでく
ある朝 僕の噂 夕方 悪い噂 そうさ僕のせいさ でも気にせず進んでく

動き出せ 僕の中の詩人のようなキザなハート
飛び出せ 僕の空へ 雲掻き分け飛んで行け

加速するために前を向いて 誘惑の風に目を逸らして
花びらを舞い散らして 進んで行く
ただひたすらに ひたすらに 今 夢と言う名の駅へ 名の空へ 

動き出せ 僕の中の少年のようなピュアなハート
飛び出せ 僕の駅へ 草掻き分け走り出せ

動き出せ 僕の中の詩人のようなキザなハート
飛び出せ 僕の空へ 雲掻き分け飛んで行け

令和2年8月6日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №27 保護者・生徒のみなさんへ 「前に進める」

校長メッセージ №27 保護者・生徒のみなさんへ 「前に進める」

8月1日(土)、2日(日)と千葉県通信陸上競技大会が行われました。本校からも10名の生徒が出場しました。無観客での大会でした。
2日(日)大会を終え、帰校する生徒を迎えました。女子部長は挨拶で次のように話しました。「大会に出られて本当に良かったです。これまで支えてくださり本当にありがとうがざいました。」3年生全員が、例年とは違う「節目」迎えました。感慨深い挨拶でした。


7月31日(金)、8月1日(土)PTA奉仕作業が行われました。
31日は、教室、トイレの消毒。1日は、グラウンド、表坂、裏坂、武道場周りの草刈り等を行ってくれました。
例年、年3回の奉仕作業を実施していましたが、コロナの関係で学年ごとの奉仕作業を「新しい形」に変更してくれました。今回は3年1組が当番でした。来月以降、順次クラスを変えて実施していきます。金曜日の奉仕作業により教職員の消毒業務はなくなり、その分、授業、三者面談の準備等にあてることができました。1日土曜日の草刈りにも、炎天下の中、8名の保護者の皆様が環境整備にあたってくれました。その中に、PTA会長、PTA顧問さんも参加いただきました。生徒にとって整った環境づくり、教職員の負担軽減となりました。心から感謝申し上げます。


1日(土)Liveonを用いてオンラインで「高校説明会」行われました。延べで250名を超える視聴がありました。
コロナの状況下で高校の体験入学が延期される中、〝3年生の進路を止めない〟〝一日も早い動機づけをしてあげたい〟と新たに高校説明会を企画しました。
途中、映像が固まり視聴しづらい部分もありました。Trial& Error と考えます。不具合の原因を探り、第2波等で休校になった場合のオンライン授業に備えます。

「ミダレゼロ運動」7月28日(火)から3年学年生徒会が取り組んでいます。前日の27日(月)から登下校・学校生活の服装が体操服となりました。〝服装の乱れは心の乱れ〟と言われます。毎日発行される3年学年通信「立腰」にも〝心シャキッと!〟とタイトルで心と身だしなみとの関係が書かれています。今朝、3年学年生徒会長に聞いてみました。「効果はどうでうすか?」『効果は出ています。身だしなみは整えられています。朝・帰りの会での班長チェックなどしっかり行っています』。こうした生徒主体の自治活動の充実は頼もしい限りです。


昨日3日(火)3年生を対象にオンラインで思春期教室を開催しました。講師は、亀田総合病院の看護部長(助産師)さんにお願しました。
生徒の感想を紹介します。「今まで正しい知識などは全然なくて、「まだ早いから知らなくてもいい」と想っていましたが、『この時期に知らなくてはいけない』という講師の先生のお話を聞いて、自分の考えに変化が起きました」。
生徒にとって、「性」と『生』を考えるとても良い機会となりました。
講師並びに教室開催にご支援いただいた夷隅保健所の皆様に御礼を申し上げます。


本日、4日(水)午後3時半から、勝浦元気プロジェクトが勝浦駅で行われます。学校支援を頂いたことへの「恩返し」のひとつです。
新聞記事等から勝浦の観光業、商業などが落ち込む状況を推知しての取り組みです。
生徒307名、35名による共同作業「階段アート」です。「絆 がんばろう! かつうら」。


「学校行事の新しい形」2学期に入ると、体育祭、修学旅行、文化発表会などの学校行事があります。例年通りの行事の実施は非常に厳しいことは、生徒も十分に理解しています。
地域、県内、全国の感染状況等を注視しながら、行事の目的・意義等を考え、生徒にとって有意義な行事となるよう検討を重ねています。
日程の変更、内容の縮小・変更等、参観等の制限、行事の中止等の場合もあります。
こういった状況下、ひとつの判断に賛否や様々な考えもあると思います。生徒の考えや意見も大事にしながら、「すべては生徒のために」を合い言葉に、前に進めていきます。
経営コンサルタントで5,000社を超える企業を指導し、多くの倒産寸前の企業を立て直したとされる故 一倉 定(いちくら さだむ)さんの言葉に背中を押されながら・・・


1学期を振り返って、生徒のみんなに贈るメッセージです。


「ともに」 WANIMA (作詞:KENTA  作曲:WANIMA)

どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても
悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る方

別れ道に立つ ともに唄う 重ねた日々は変わらず残る
千切れそうな今縫い合わせ 思い出したあの頃

あたりまえのいつもの笑顔 平気なフリに何度 騙された?
何気ない一言でさえ… 後悔してるいま頃

出逢えてよかった ありがとう この想いよ 届け
涙こらえ笑って生きてる 崩れそうになりながら 毎日びびってる
疲れ果てるまで繰り返す きっと ずっと
どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても
悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る方

個々に辿り着くまでに 色んな景色をみて来たんだろう
待ち焦がれていた 出逢えてよかった ありがとう この想いよ 届け

涙こらえ笑って生きてる 崩れそうになりながら 毎日びびってる
疲れ果てるまで繰り返す きっと ずっと
どれだけ過去が辛くて暗くても 昨日よりも不安な明日が増えても
悩んだり泣いたりする今日も 進め君らしく 心踊る その先には幸を…

生きて耐えて時に壊れ泣いて迷う影に笑顔咲き誇る
生きていれば… 命さえあれば…

前に前に前に上に上に 冗談じゃない まだ諦めてない

全て追い越して 何もかも置き去りに 思い描いたその先へ…


令和2年8月4日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №26 生徒・保護者の皆様へ 「奇跡と感謝」

校長メッセージ №26 生徒・保護者の皆様へ 「奇跡と感謝」

 熊本日日新聞 7月20日記事 「参考書も流されてしまった」受験生「勉強できない」熊本豪雨被害の球磨村 小中休校し避難所生活 から抜粋
 熊本県南部を中心とした豪雨災害で甚大な被害を受けた球磨村の小中学生が、学習がままならない状況に苦しんでいる。新型コロナウイルスの影響に続く休校に加え、避難所生活は集中するのが難しい。受験を控える球磨中の3年生は「勉強する道具と時間、場所が欲しい」と悲痛な声を上げる。
 16日、避難所となっている旧多良木高校の教室。仕切られた簡易ベッドで休んでいた男子生徒がつぶやいた。渡地区の自宅が被災し、命からがら避難。勉強道具を持ち出す余裕はなかった。工業系の高校に進学し、自動車関係の会社への就職を目指す。だが、「何もないので勉強できない。どうしていいか焦っている」と胸の内を明かした。
 窮屈な避難所では集中するのも難しい。人吉市の人吉第一中に避難する淋 涼風(そそぎ そよか)さんは「じっくり勉強できる場所が欲しい」。
 村内にあるのは、球磨中と小学校2校。浸水や道路の寸断で、いずれも7月末まで休校が決まっているが、再開のめどは立っていない。村内の母親の実家に避難している女子生徒は「やっと学校が始まったのに、十分に勉強できないうちに、また休校になった。受験までに履修が追いつくのか不安」。
 一方、コロナ禍で注目されたタブレット端末の配備を求める声も出ている。男子生徒の一人は「端末を使えば授業の動画を見て勉強できる。離れた友だちとも、オンラインでつながることができるのでは。」と期待する。
 人吉市出身で、ICT活用に関する文部科学省の実証研究事業委員などを務める鹿児島大大学院教育学研究科の山本朋弘准教授(52)は「避難所の子どもたちが自ら学ぶためにタブレット端末は有効。通信環境の充実も含め、早急な支援に取り組むべきだ」。
 村教育委員会は、受験生に問題集などを配布。教師らによる学習支援にも乗り出している。
 3校の232人のうち、避難所や親戚宅などに避難しているのは169人に上る。村教育委員会は「子どもたちの学ぶ機会の確保が最優先」として、希望者は避難先の学校に転校できることを保護者らに通知しているが、保護者からは「環境が変わるのは困る。」との戸惑いの声も上がる。

 7月20日この記事を読んで、市教育委員会に相談した。勝浦中学校に整備されているWeb会議システム「Live on」を活用して、本校の授業を球磨村の中学生たちに配信ができないか。本校がすでに運用しているこのライブ授業で、災害支援をしようと考えた。
 市教育委員会の了承を得て、球磨中学校の校長先生と話した。校長先生からは、「とてもありがたい話です。教職員が、避難所をまわり学習支援をしています。Webでの授業等は考えていますが、今はその段階にありません。できることから一つずつ取り組んでいきます。」と話された。


 第2波とも考えられる感染者の急増に危機感ばかりが空回りする。生徒にとって安全・安心な学校でなくてはならない。ここまで、PTA、関係団体、地域の方々から多くの支援を頂いて今がある。そして、何より生徒の自覚と行動により感染者もなくここまできている。


 22日水曜日、部活動引退式があった。引退を迎える3年生からの挨拶、1・2年生からのメッセージが贈られた。また、2年生が中心となって「絆・モザイクアート」が届けられた。この状況下でも、生徒は創意工夫をし、おそらく開校以来、初となる引退式を成功裏に終えた。「行事は生徒を育てる」と言われる。今後も、感染拡大防止を最優先に考えながら、「生徒にとっての達成感、生徒にとって意義ある行事」を模索していきたい。


 制限がある中での学校生活ではあるものの、こうした日常が送れることはある意味〝奇跡〟とも考えられる。同時に今こうしてあるのは、行政や各家庭、生徒の自覚・実践によるものと、全てに〝感謝〟したい気持ちである。


 被災している方々に何かできることはないだろうか。
 青少年相談員の学校支援を題材にした道徳の授業を受けた生徒のコメントの中に次のようなものがあった。
「自分たちは、沢山の人に助けてもらいながら、今を生きていることを改めて感じた。自分もだれかを支える人になりたい。」(1年生)


  令和2年7月26日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №25  保護者の皆様へ 「教師は五者たれ」

校長メッセージ №25  保護者の皆様へ 「教師は五者たれ」


「教師五者たれ」という言葉があります。
五者とは、学者、役者、易者、芸者、医者のことを指し、教師はその五者であることが大切だという教えです。
 ●学者:豊富な知識と専門性を身につけ、教え導くことができる教師
 ●役者:父や母のように接したり、時に鬼の形相で叱ったりなど、子どもの心を惹きつけ、魅了することができる教師
●易者:子どもの秘めた力を見抜き、夢を後押しできる。また、未来に対する不安に寄り添い、和らげることができる教師
●芸者:学びの場を楽しく盛り上げ、わかる喜びで笑顔いっぱいにできる教師
●医者:子どもの悩みや体の変化に目を配り、心も体も癒やすことができる教師


 今後、不透明で不確実、不安定な時代を生きていく生徒たち。
 この中学生期に何を身につけさせなければならないのか。さらに、学校は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図りながら、「優先順位、取捨選択、スピード感」がキーワードになっています。
 こうゆう状況だからこそ、教師五者というような「不易」の部分と、時代を先取し生徒に有益な教育活動を提供しようとする「流行」の部分を追い求めなければならないと考えています。
 また、中学生期の子育ては難しいという話を多く聞きます。私自身も子育てで悩んだことも多くありました。
 ゲーム、インターネット、スマホ、SNSなど、私たちの世代にはなかったものが、今の子どもたちには、〝当り前〟となっています。
 子育てや学校での指導も〝一筋縄〟ではいきません。だからこそ、私たち大人が協力・連携し、子どもたちのために「知恵を出し合う」ことが解決の鍵だと考えます。困難な時こそ、心をひとつに手を携えましょう。


「すべては子どもたちのために。」

 令和2年7月20日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№24 「心」を何にたとえよう

校長メッセージ№24 「心」を何にたとえよう

 昨日、7月11日千葉県教育委員会から、令和3年度千葉県公立高等学校入学者選抜の「一般入学者選抜」等における各高等学校の「学校設定検査の内容」、「志願理由書の提出の有無」及び定時制の課程における各学校の「学力検査の実施教科数」等についての発表がありました。
 「一般入学者選抜」の「本検査」は、令和3年2月24日(水)に3教科の学力検査を実施し、25日(木)に2教科の学力検査及び学校設定検査を実施されます。また、「追検査」は、令和3年3月3日(水)に学力検査を実施するほか、各学校の裁量で本検査に準じた学校設定検査を実施するとのことです。

 今年度、公立高等学校の入試は大きく変わります。

 3年生のみなさん。最上級生としての頑張りに敬服しています。
 今年、3月からの臨時休業。6月1日再開後も、様々な制約の中での学校生活。通常のルーティンが刻めない日々です。
 部活動やコンクールの大会も中止となりました。最後の大会、コンクールでは、部活動の集大成を「完全燃焼」させると意気込んていたことでしょう。また、その勇姿を、これまで支えてくれた保護者に見せたかったことでしょう。
 中学校生活〝最後〟の運動会、文化発表会、修学旅行。そして、入試、進路決定。
 学校行事については、例年通りの開催は厳しい状況にあることは、みんなも理解していることでしょう。
 東京では、今日で感染者が200名を超える日が4日続きました。千葉県も同様に感染者が増加傾向にあります。感染拡大防止と経済活動の両立を継続していくのか、政策的に分水嶺にきていると考えます。
 学校では、新型コロナウイルス感染症の第2波がくることを想定し、オンライン授業などの準備も進めています。
 「心」は大丈夫ですか。
 学習面、生徒会・委員気活動、部活動と3年生の様子を見ていると、最上級生のつとめを立派に果たしています。その一生懸命さを見ると、我々教員も「頑張らねば!」と改めて思います。でもね。毎日続く我慢やちょっとしたストレス、やるせなさが積み重なると、心の不調につながります。
 そんな3年生や1.・2年生の「心の中」ことを考えていたら、次の曲を思い出しました。以前、勤めていた学校で生徒ともに災害支援を行いました。感謝のメッセージに添えられていた曲です。その中学校は、豪雨災害で学校全体が浸水、、甚大な被害を受けた生徒が、学校生活の再開・復興後に送ってくれたものです。
 今、一生懸命に頑張っている生徒のみなさんの〝心の癒し〟につながればと。

「テルーの唄」 手嶌 葵 作詞:宮崎 吾朗  作曲:谷山 浩子 (スタジオジブリ映画「ゲド戦記」挿入歌)

夕闇迫る雲の上 いつも一羽で飛んでいる 鷹はきっと悲しかろう
音も途絶えた風の中 空を掴んだその翼 休めることはできなくて
「心」を何にたとえよう
鷹のようなこの心 「心」を何にたとえよう 空を舞うよな悲しさを


雨のそぼ降る岩陰に いつも小さく咲いている 花はきっと切なかろう
色も霞んだ雨の中 薄桃色の花びらを 愛でてくれる手もなくて
「心」を何にたとえよう
花のようなこの心 「心」を何にたとえよう 雨に打たれる切なさを


人影絶えた野の道を 私とともに歩んでる あなたもきっと寂しかろう
虫の囁く草原を ともに道行く人だけど 絶えて物言うこともなく
「心」を何にたとえよう
一人道行くこの心 「心」を何にたとえよう 一人ぼっちの寂しさを


令和2年7月12日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№23 生徒のみんなへ 『 節目 』 を考える

校長メッセージ№23 生徒のみんなへ 『 節目 』 を考える  『 竹林 』 のように強く結びつけ
     

 6月1日の学校再開から1ケ月 。ひと月という節目を迎えますね。
 節目とは,植物の 『 竹 』 から生まれた言葉です。竹は日本文化を育ててきた植物のひとつです。世界的な竹の研究家であった上田 弘一博士著(京都大学名誉教授)「竹と日本人」からの一節を紹介します。

〝竹は生えてから数十日間で成長を仕上げてしまい、あとは自分の体を肥やさないで、養分を子孫にまわしひたすらその繁栄を図っている。
竹が、深い雪や台風にたえている姿に心を打たれるが、これは、他の植物にない「節目」その強さ、しなやかさが源になっている。
 また、竹は地下茎でつながって共同生活を営んでいる。竹林では1+1を2以上の力として頑張っている。1本の竹を引っ張って抜けるまでの力を図ってみると、1本もかなり強いが2本合わせて同時に引っ張ると、2倍以上の強い力を出すことがわかった。しかも、環境が悪くなればなるほど、お互いがしっかり握り合う。たとえ,竹が台風で倒れても、土中の地下茎が生きていて、若竹も再生するし、有毒ガスを吸って葉が枯れても、また節目から若葉を出してよみがえる。
 竹を折り曲げようとしても簡単には折れない。折れたとしても、その繊維の強さから、二つに割ることは至難の業であり、ある意味しぶとい。さらに、節は強く、人間の力で割ることはできない程である。
 まさに、『禍を転じて福とする』の根性が培われているのである。〟
意味 : 『禍転じて福となす』(わざわいてんじてふくとなす)とは、不幸な出来事や失敗があっても、機転をきかせて努力し、それにめげずに幸せを掴むことという意味のことわざである。辛いことをひっくり返すくらいの勢いで乗り越え、幸せを掴み取れということである。

生徒のみなさん。1年生は入学の時、2・3年生は進級した時に思い描いた抱負や決意は今も心の中に強くありますか。
例年だともう6月も終わり、来月後半からは夏休み。
今年は違います。1学期のひと月が終わったばかりです。
順調な滑り出しをした人は、気を抜かずにこの調子を維持していきましょう。
そうでない人は、まだまだやり直しがきく時です。まずは、改めて最初の一歩を踏み出してみよう。

 こんな詩があります。
「 学校も揺れた大風で、裏の松の木真っ二つ。さんざ騒いだ竹林はひとつも倒れず頑張った。
一生懸命ひとつのこと極めたところで節が付く、諦めないで続けていれば、節の数だけ強くなる。しなやかに強く,前進!前進!」(作者不詳)

 それぞれの学級はどうですか。絆づくりは進んでいますか。
学級という集団、それをつくる個々の生徒。
竹の地下茎のようにしっかりと結びつけば、学級は一人ひとりの心の居場所となり、学級におきる様々な出来事にも力を合わせて乗り切ることができるでしょう。
また、一人ひとりが自分の目標に向かって進んでいけば、節目を重ねるごとに〝なりたい自分〟に育っていくでしょう。

 3年生が修学旅行で行く京都は、嵐山の「竹林の道」や高台寺の竹林など、風情ある竹林の名所があります。修学旅行は、新型コロナウイルス感染症、感染拡大防止のため10月に延期となりました。3年生にとって思い出づくりの旅行になるよう3学年職員を中心に行程等が練られています。

 その前に、部活動引退という大事な節目をどのようにするか。生徒、教職員の協議が進んでいます。また、3年生の進路のための「高校説明会」も生徒の要望を受けて実施に向けて検討しています。

 先生たちも、学校再開1ケ月を自己評価をします。
 変わらず難局は続きますが、教職員一丸、積極果敢、スピード感を大切に学校運営にあたっていきます。

 生徒を中心におき、保護者、教職員、地域がスクラムを組んで進んでいきます。


 令和2年6月28日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№22 「ほ・ま・れ・か・が・や・き・を(お)」

校長メッセージ№22 生徒・保護者の皆様へ 「ほ・ま・れ・か・が・や・き・を(お)」

 新型コロナウイルス流行時の生活が子どもに与えた影響を、国立成育医療研究センター(東京都)が保護者や子どもへのアンケートを通して分析し、22日に結果を公表しました。同センターの研究者や医師らでつくるチームが4月30日~5月31日、新型コロナで変化した暮らしぶりについてインターネット上でアンケートを実施。7~17歳の子ども2,591人、0~17歳の子どもを持つ保護者6,116人の計8,707人の回答を分析しました。
 この調査で49%の保護者が「子どもに対して感情的に怒鳴った」と回答したことがわかりました。
 また、子どもたちによる回答では、7割以上が「集中できない」「イライラする」など、休校の影響で何らかのストレス反応を示していたことがわかりました。生活リズムの崩れも目立っていて、「就寝や起床時間がずれた」と答えたのは61%に上ったほか、「テレビやスマホなどを見ている時間が増えた」と回答したのも60%を超えています。 

 実は心配していることがあります。今週の生徒の様子です。
 先週の朝自習は、学校内が静寂に包まれ、皆、読書に集中していました。ところが、今週月曜日、朝自習の様子からは、少し疲れている様子がみられました。今朝、登校の際に数名の生徒に声をかけると「疲れてます・・・」「疲れ気味です・・・」という生徒がいました。
 新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止のため、3月からの臨時休業、そして4月の再開後もすぐに臨時休業となりました。生徒、保護者、教職員も初めてのことで、すべてが手探りで余裕のない日々でした。
 また、ある調査では、子どもの約4割が〝家の経済のことを気にしている〟という調査もありました。子どもたちも、私たち大人が考える以上に不安やストレスを感じながら生活していることがわかります。
 今年度は、1学期が8月7日(金)まで、そして2学期が8月24日(月)からと、例年の生活とは大きく異なります。
 学校も生徒の健康面に配慮しながら弾力的に日課等を調整していく考えです。 

 ここからは、保護者の皆様へ
 「機中八策」をご存じでしょうか。これは、現柏児童相談所長の渡邉 直さんが、「子どもをたたきたくないけど他の方法がわからない」と悩む親を多く見てきた経験から生まれました。「暴力を禁止するだけではなく、どんな行動をすべきか具体的に伝える方法はないか」。2012年、出張先の高知県から戻る飛行機内で八つのキーワードが浮かび、高知県出身の坂本 龍馬の「船中八策」にちなみ、「機中八策」と名付けたものです。
 渡邉 直さんは、外出自粛や長い休校により、ルーティンが刻めない中、キレる沸点が低くなりトラブルも増えるだろう。けれどそのイライラを「怒鳴る」「たたく」「嫌みを言う」「けなす」「否定する」という暴力的なコミュニケーションで発散してほしくない。そうしてしまう前にいったん立ち止まってその場から離れ、落ち着いてほしい。では、気づくにはどうしたらいいか。それは『ひどいおとぎばなし』という行動(言葉)のカードを切りそうになった時がサインである。その時は意図的にスイッチを入れて『ほまれかがやきのを』のカードに切り替えること。これを一人で完璧にできるよう気負わなくてもいい。家族、地域のみんなの合言葉とできれば、お互いに声を掛け合う、穏やかにつながり支えられる。人に優しいコミュニティ文化が醸成できるのではないだろうか。と話した。
 この『ほまれかがやきのを』のカードには『いちおし』という付録カードがついています。
『いちおし』とは、つも、かづいて、だやかに、ずかな(に)です。
 私自身も心がけています。必要があれば参考にしてください。※下記添付ファイルを開いてください。

機中八策 添付ファイル

令和2年6月23日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №21 生徒のみんなへ 「 挨拶・あいさつ 」

校長メッセージ №21 生徒のみんなへ 「 挨拶・あいさつ 」

 今朝、生活委員会の3年生たちが挨拶運動を行っていました。
保健委員会のソーシャルディスタンスの確保や消毒などの活動も3年生から全校生徒へと活動が広がっています。生徒会・3年生を中心にこういった自治活動が充実していくことは、学校生活の活性化につながっていきます。


 今日は、挨拶(あいさつ)について考えてみたいと思います。
先週「おはようございます!」元気な挨拶が私の心に飛び込んできました。その2年生の男子生徒は、私に挨拶をした後、次のように話しました。
「今日は、ぜったいに負けません! 〇〇先生より先に挨拶します!」
 昨日、その男子生徒に声をかけました。『挨拶はどうだった?』、「もちろん勝ちました。〇〇先生より先に挨拶をしました。」
 そして今朝、改めてその男子生徒に経緯を聞いてみました。男子生徒は、「〇〇先生に、目上の方への挨拶は先に行うものだとの指導を受け、次の日から実践しようと意気込んで登校したのです。」と話しました。
素晴らしい心がけの生徒です。天晴れ(あっぱれ)!


 先生に気持ちのよい挨拶をしよう。先輩・後輩に関係なく自分から挨拶をしようと考えている生徒は多くいると思います。でも、その時になると〝ひょこっと頭を下げて口の中で、もごもご・・・〟
 挨拶とは、もともとは禅の言葉でした。『挨』には「押し開く」という意味があり、『拶』には、「迫ること」を意味します。師匠が弟子に問答を迫って悟りを試す。あるいは、修行している人同士が問答を繰り返して切磋琢磨するというのが、本来の意味あったようです。これが転じて「人に近づき、心を開く際の言葉や動作」を示すようになりました。 
 人と人との出会い、交流は挨拶から始まります。日常のちょっとした挨拶でも、人との接し方や礼を保つことに対する『姿勢』が表れるものです。たった一言の挨拶にその人の『生き方』が表現されます。あなた自身はどうですか?
 挨拶をおろそかにすることは、人間関係をおろそかにすること。もっと言えば生き方をいいかげんにしてしまうことにもなります。
 本校の『挨拶』はどうでしょうか。先生と生徒、生徒同士、来校者に対しての挨拶。
 今日の青空のような気持ちのよい挨拶はできていますか。
 また、授業の始めに行われている挨拶「お願いします!」これは、先生と生徒が共に『良い授業にしよう!』と心を一つにする挨拶です。


 令和2年6月10日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №20 生徒のみんなへ 「つながりを感じる心」

校長メッセージ №20 生徒のみんなへ 「つながりを感じる心」

 学校を再開して2週目となりました。今日からは部活動も再開となりました。
 私たちの日常を改めて考えてみると、多くの「つながり」よって成り立っています。
 家族や友人、近所の人など、「顔の見える間柄」の人たちのつながり。広い意味での「同じ社会」に生きる人たちとのつながり。また、親・祖先や先人たちとの時代を超えたつながり。さらには、自然環境とのつながりなど。そうした「つながり」に心を向けることは、今日の日の有り難さやこれからの生き方への考え方が変わってくると思います。
 普段から当たり前のように身の回りに存在していたり、生活を根底から支えていたりする「つながり」ほど、その大切さを忘れがちです。今日は、その一端に目を向けてみましょう。
 まずは「命」から考えてみましょう。私たちの命は自然の働きによって支えられています。さんさんと降り注ぐ暖かな太陽の光。太陽と地球との間がこの絶妙な距離でなかったとすれば、そもそも生命は誕生していなかったといわれています。雨は大地を潤して、豊かな実りをもたらすだけでなく、貴重な飲み水にもなります。また、目には見えなくても、空気が私たちを包み込んでくれているお陰で生きていくことができます。この自然環境は、私たち人間だけでなく、多くの動植物の命を育みます。私たちは、他の動植物の命をいただくことで自分の命を維持していくという、重要なつながりもあります。
 次に、私たちの日々の暮らしが学校、家庭、地域をはじめとした社会というつながりの上に成り立っていることも見逃すことはできません。食事について考えてみましょう。
学校での給食は、栄養士さん、調理員さん、運搬に携わる人によって提供されていると考えがちですが、仕入れ先や商店さん、元をたどると生産者の方々がいます。そうした過程に携わる人の多くは、私たちにとって顔の見えない存在であり、日頃、あまり意識することはないかもしれません。しかし、この給食が私たちに提供されるまでには、どれほど多くの人たちが、どれほどの労力をかけてくれたことでしょうか。
 現代に生きる私たちは、完全な自給自足の生活を送っているわけではありません。一人ひとりが社会の一員として、それぞれの持ち場で役割を果たし、生活に必要な物品やサービスを提供し合うこと、さらにはその報酬を受けることで社会生活を成り立たせています。つまり、私たちは知らず知らずのうちに、実に多くの人たちとのつながりに支えられて今を生きているのです。
 この支え合いや助け合いに対して〝ありがとう〟という心を向けることは、社会というつながりの中にある一人ひとりの努力を正しく受け止め、お互いの存在や人格を尊重し合うことに通じていくのではないでしょうか。
 私たちを支えるつながりは、同じ時代に生きる人たちとの間にだけ存在するものではありません。現在の暮らしに不可欠な電気、水道、ガスをはじめとするライフラインも、警察・消防・交通機関などの公共財も、生活を支える社会制度やサービスも、日夜それを献身的に支えてくれる人たちのお陰で機能していることはもちろんです。しかし元をたどれば、それらは多くの先人たちが長い年月をかけて代々整備してきたものです。一朝一夕にできたものは、何一つないのです。過去に生きた先人たちの努力や苦労の上に、今を生きる私たちの豊かで快適な暮らしがあるということを忘れてはならないと思います。
 同じ時代に生きる人たちとのつながりが「横のつながり」であるとすると、先人たちとのつながりは「縦のつながり」となります。こうして一つひとつのつながりについて考えていくと、世の中には自分一人の力で成し遂げたと言い切れる物事がどれだけあるのかということを思わずにはいられません。
 私たちは、決して一人の力で生きているのではありません。様々なつながりの中で生きて生かされているといることを思うとき、「おかげさまで、有り難い」という謙虚で感謝の気持ちがわいてくるのではないでしょうか、仏教を例にすると「知恩」「感恩」「報恩」という言葉があります。これは、自分が数限りない恩を受けていることを知り、それらの恩に感謝して、恩に報いていくことの大切さを教えています。
 私たちは、自分を支えてくれている身近な人や社会との「横のつながり」に対しては、その「支え合い」に参画することで、受けた恩に報いていくことができます。一人ひとりがそれぞれの立場から社会の一員としての務めを果たすことで私たちの社会・学校生活は保たれ、将来にわたってよりよく発展していくことでしょう。
 また、親・祖先に代表される先人との間の「縦のつながり」の中で、過去に生きた人々の苦労や努力の上に今があるという事実を正しく認識し、その実績の上によりよい社会を築いていこうと努力することは、校訓の「立志」にもつながります。
 自分自身を支えてくれている「縦・横のつながり」を再認識し、いっそう強い絆を育んでいきたいものです。(ニューモラル№607号から引用)


 明後日から、全学年の道徳で「青少年相談員連絡協議会の学校支援ボランティア」を題材に授業を行います。道徳の授業を通して「社会とのつながり」、「今、自分たちにできること」、「これから取り組みたいこと」などの考えを深めてみましょう。


 令和2年6月8日 岡安 和彦

 

校長メッセージ  №19『 部活動の詩 』

校長メッセージ  №19 生徒のみんなへ『 部活動の詩 』

『 部活動の詩 』
  植木鉢に「           (部活動の種目など)」という種を植え
  毎日「 練 習 」という水を与え
「 努 力 」という 最高の肥料をやり
「 仲 間 」という友情の太陽を浴び
  顧問の先生に「 試 練 」という手間をかけてもらう
  そのように育てることによって
『          』という花をつける
  その花は一生心の中で咲き続けるのである  ※作者不詳
          
  今日、学年主任から令和2年度 夷隅郡市中学校総合体育大会の中止が決まったことを聞きましたね。吹奏楽部員は、5月後半に千葉県吹奏楽コンクールの中止を顧問の先生から聞いていましたね。
総合体育大会・コンクールは、3年生にとっては、集大成の場でした。

5月29日(金)作家の奥田 英朗(おくだ ひでお)さんが朝日新聞に寄稿しています。
『 明日は別の日にして 』
 人生で一番難しいことは、諦めることを赦す(ゆるす)ことである。大人でももだえ苦しむ難題に、まだ10代の君たちが直面しなければならないのだから、見ているわたしまで心が痛む。運命のいたずらと言うにはあまりにも残酷(ざんこく)で、かける言葉も簡単には見つからない。
 ただ、君たちより3倍以上年を重ねた人間として、生きるヒントをひとつ伝授しようと思う。君たちの憧れの、あるいは目標とする人物を想起してほしい。彼ならこんなとき、どんな態度をとるだろうか。
 わたしたちは、イチローさんや三浦知良さんんが泣き言を言ったところを見たことがない。彼らにも不遇の時期はあったはずだ。スランプに陥ったり、試合に出られなかったり、けがをしたり。それでも彼らは黙々と準備し、明日に備えた。常に前向き。それが一流の条件だと思わないか。
 もちろん君たちにそこまで要求しない。だから泣けばいいし、悔しがればいい。しかし今日だけだ。明日は別の日にしてほしい。
 君たちの世代にはきっと名前が付くだろう。今年はそれほど歴史に残る一年なのだ。10年後、20年後、おれたちは2020世代(仮称だよ)、だから逆境に強いんだ、そう言えるようになってほしい。
 天を恨まず(うらまず)、人を咎めず(とがめず)。それがどれほど大変なことか。大人はみんな知っている。だから、人類の危機はおれたちの世代が救った、それくらいのことを言ってもいい。私が認定する。

 県大会などの上位大会を目指していた生徒も多くいるでしょう。
 また、大会の結果よりも日々の鍛錬に手ごたえを感じて、人間的な成長を実感していた人も多くいるでしょう。

 部活動再開も、練習時間や内容も新型コロナウイルス感染症の感染リスクを低減させながら実施します。時間的な制限、3密の回避、用具の消毒等を徹底しての活動になります。
 そういった制限がある活動の中でも、部活動の意義、節目、引退、進路・・・と考えなければならないことが沢山あります。

 答えはすぐにでない。一緒に考えよう。


 令和2年6月1日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №18 『 勠力協心(りくりょくきょうしん) 』

校長メッセージ №18 生徒のみんなへ『 勠力協心(りくりょくきょうしん) 』

戮力協心 (りくりょくきょうしん)とは、全員の心をひとつにし、一致協力して物事を行うことです。
明日、6月1日(月)から学校が再開されます。
文部科学省による、学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアル「学校の新しい生活様式」に基づき、教室での机の配置も変え、1.2mの距離を確保しました。今までは、縦横6席ずつでしたが、横7席、縦5席の配置、さらに互い違いにして距離を確保しました。
登校時間を分散させるための対策に加えて、裏坂上からは、学年ごとにレーンで区切り、ソーシャルディスタンスの表示もしました。授業では、フェイスシールドをつけて指導します。その他の様々な対策を講じます。
ひとつの心配があります。それはみんなの「油断」です。
緊急事態宣言が解除されましたが、〝After corona アフター コロナ〟ではありません。
今でもこの新型コロナウイルス感染症は、どんなに注意をしていても、だれもが感染者、濃厚接触者になりうる状況であることを改めて認識してください。
学校がクラスターになることだって考えられます。
「3密の回避」、「感染症の3つの顔」に留意しての学校生活です
学校・先生たちは〝With corona ウィズ コロナ〟の意識です。
生徒一人ひとりの命、ご家族の命を最優先にしながら、勝浦中学校感染症対応マニュアルを整備して授業などを再開するのです。(本校での新型コロナウイルス感染症の感染防止に係る取組については、ホームページ→メニュー→コロナ感染防止についてで確認できます。佐藤養護教諭が中心となり、共通理解、対策を講じています。)
今年度に入り、先生たちは、生徒・ご家族の健康・命を最優先に考えながらも、学習の保障をしようと、家庭訪問や郵送でのプリントなどの学習課題、添削などに取組みました。生徒を中心に「今するべきこと」を考えて、スピード感をもって取り組んだつもりです。〝Trial and error トライアル アンド エラー〟生徒のためになるなら即行動、その後に微調整をすればよし、と取り組みました。課題の添削、動画配信、オンライン朝の会やグラウンドの整備(トラック、フィールド、野球場、テニスコート)などです。このコロナウイルス感染症を機にこれからの学校生活につなげていけるものはなにかと〝from corona フロム コロナ〟を意識し、皆で同じ方向を見て取り組みました。
明日からの学校再開、『勠力協心』生徒、保護者、教職員、地域が心をひとつに一致協力してこの難局を乗り越えましょう。

作家の村上春樹さんがDJをつとめる「村上RADIO特別編 ステイホームスペシャル~明るいあしたを迎えるための音楽~」が、2020年5月22日(金)にTOKYO FM/JFMで放送されました。村上さんは、次のように話しています。紹介しますね。(一部抜粋)
「コロナとの戦いは戦争のようなものだと言う政治家がいます。でも僕はそういうたとえは正しくないと思う。ウイルスとの戦いは善と悪、敵と味方の対立じゃなくて、どれだけ知恵を絞って、協力し合い、助け合い、うまく保っていけるかという試練の場です。殺し合うための力の戦いではなく、生かし合うための知恵の戦いです。敵意や憎しみは不要なものです。簡単に戦争にはたとえてほしくない。」

令和2年5月31日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№17 「365日の紙飛行機」

校長メッセージ№17 「365日の紙飛行機」

 今日の学校は、職員会議、教科部会、全体研修、環境整備と分散登校に向けた準備を進めた。先生方の在宅勤務も今日からは、全員出勤とした。
 この新型コロナウイルス感染症への対応については、生徒の命・健康を一番に考えながらも、学習の保障、生徒同士の人間関係や絆づくりを考えなければならない。
 在宅の生徒に何ができるか。これまで、学校が中心となり担ってきた日々の教育。それが事実上、各家庭に委ねられる状況となった。
 家庭訪問での健康観察、課題学習、プリントの添削を郵送方式に変え、メッセージカードでの絆づくりなどを加えた。これらは、教職員で協議を重ねて取り組んできたことだ。
 生徒やご家族に感染者が出ないことに毎日胸を撫で下ろしている。どんなに注意していても、誰もが感染者、濃厚接触者になりうる状況には変わりはない。
 そのような中、生徒や保護者から寄せられる手紙や電話は大きな励みになる。また、交通事故、問題行動の報告がないことは、生徒の自覚を褒めたい。ただ、ゲームなどの時間が大幅に増えたり、生活リズムが乱れたりすることで、親から注意を受け反抗するなどして親子関係が悪化したり、お互いにストレス感じている家庭も多いのではないかと心配している。
 PTAの栗原会長さんからは、教職員にスポーツドリンク、緑茶、麦茶などの差し入れを頂いた。『先生方、大変ですが頑張ってください。』とエールを頂く。佐藤副会長さんからも激励を受けた。『何か困ったことがあったら遠慮なく言ってください。』と、本当に心強い。
 教職員の週の実践記録の反省の中に次のようなことが書かれていた。〝教育公務員として「全ては生徒のために」という言葉は、教師を続けていく上で絶対条件でありながら、追い求める姿である。最近思うのは、「全て生徒のために〟」という言葉である。自分が公務で行う仕事はもちろんだが、それ以外の部分での言動や生活そのものが、生徒に関わってしまうと考えると、休日の過ごし方一つをとっても注意しなければならない。ましてや全国で苦しんでいる人々が多くいる中、襟元を正して生活することも、生徒に迷惑をかけないという意味で生徒のためである。自分に何ができるか。考えて行動したい。〟
 今日、配信した「365日の紙飛行機~勝浦中学校バージョン~」には一つの想いがある。
学校再開や通常登校がいつになるかはわからない。3年生には大事な進路がある。〝中学校生活最後の〟という枕詞がついた学校行事や大会・コンクールなどもある。学業に励み、友と競い、友に学び、時に涙しながら、なりたい自分になっていく。卒業するとき「仰げば尊し」の心境にまで育てられるか不安もある。卒業していく生徒たちは、私たちの指導の鏡であり、そして「自慢の生徒」である。
 生徒が大人として生きていく時代は、「激動」「不確実性」「複雑性」「不透明性」が増すと言われている。そして、常に学ぶことが求められる時代になるだろう。大事な生徒たちが路頭に迷うことがないよう、できるなら志を立て、苦労はしながらでも自分の特性を生かし、手応えのある人生を送ってほしい。
 かけがえのない中学校生活。一日も無駄にしたくない。無駄にさせたくない。
この先、どうなるか見通しを持つことは難しい面もあるが、登校できる一日一日を本当に大切ししていきたいと強く考えている。本校、教職員も皆同じだ。
一年365日のうち、卒業までの日はあと何日か・・・。
〝風の中を力の限り ただ進むだけ その距離を競うより どう飛んだか どこを飛んだのか〟この歌詞に私たち教職員の想いをのせて。
 勝浦中学校307名の生徒へ

 令和2年5月15日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№16 「地域の絆」

校長メッセージ№16 「地域の絆」

来週から、分散登校が始まります。
職員室は、いつも以上に活気に満ちています。
先生方は、みんなの登校を心待ちにしています。
4月9日からの臨時休業も、今日で〝36日〟になりました。
ここまで、一人の感染者もなく、大きな事故もなく、生徒同士のSNS等のトラブルもありません。また、地域の方からの苦情等も一切ありませんでした。
これは、生徒皆さんの自覚と行動並びに保護者の皆様のご指導のお陰と、心から感謝申し上げます。また、この度の分散登校においては、バス等での通学者には、弁当の持参をお願いいたしました。生徒の健康面のことを一番に考え、なるべくお昼の時間帯に昼食をとらせたいと考えました。保護者の皆様には、ご負担をおかけいたしますが、ご協力の程、よろしくお願いいたします。

今日は、始業式、入学式で渡した「布製マスク」について書きます。
3月、市中の商店には、マスクの欠品状態が続き、入荷の目処も立たない深刻な状況でした。
4月の学校再開を考えたとき、子どもたちの咳エチケットのマスクが必要でした。
各学校や市教育委員会に保管してあるマスクも限りがありました。
そこで、市のボランティア団体にお願いしてマスクを作れないかと考えました。
まずは、市婦人会、市赤十字奉仕団、市老人クラブ連合会(順不同)の会長さんに相談しました。
この3団体は、小・中学生に手作り防災巾着袋を毎年作ってくれています。災害時などで命をつなぐために、保護者負担で1リットルの水、アルファ米を購入し、それを入れる巾着袋を作ってくれている団体です。
この緊急事態に、子どもたちの命を守るために、マスクを縫製してほしいと打診しました。3団体の長は、子どもたちのためならと快諾をしてくれました。そして、早急に事務局、支部等と調整しますと話してくれました。
次に、材料の調達に市内の洋品店に行きました。社長さんに趣旨を伝えると、すぐに問屋に在庫確認をしてくれました。その場で、綿100%白色布、ゴムひもの調達に目処がつきました。さらに社長さんは、子どもたちのためならと、値引きもしてくれることになりました。
ここでひとつ課題がありました。布をサイズごとに裁断しなければならないのです。その数は2,200枚ほどです。
そこで、市内の縫製会社マコトソーイングさんに相談に行きました。
会社を訪ね「あのー。子どもたちのためにマスクを作りたいんです。この布を裁断してほしいんです。」『ああーいいよ!布をかしてごらん。んー。マスクだったらこっちの布がいいんじゃないかな。何枚作るんだっけ?』「2,200枚です。」『1枚作ってみるか。おーい!(2階から奥様を呼び簡単な説明をして、数分後に試作品ができました。)』「もうできたんですか?」『これポケットタイプになっているから、中にガーゼやキッチンペーパーなど入れられるよ。』「布は市内の洋品店さんで購入することになっているんです。」『布を買うのか。これ子どもたちのためだろ。いいようちで用意するよ。お金はいらない。』「えっ!いやぁ。」『だって子どもたちのためでしょ。ゴムひももミシン糸も提供するよ。』
数日後、S・M・Lサイズに裁断された白布とゴムひも、ミシン糸が届きました。
Sサイズは、幼児、小学校低学年用、Mサイズは、小学校中・高学年用、Lサイズは、中学生用です。(あとで、わかったのですが、このマコトソーイングさん、パリコレクションの衣装やEXILEの衣装なども手がける凄腕縫製会社なのです。)
そして、早速、3団体の長を教育委員会にお呼びし、材料を手渡しました。
それぞれの縫製枚数を確認し、縫製作業の調整に入りました。
総野地区では、婦人会、赤十字奉仕団、老人クラブ連合会が合同で縫製作業にあたりました。婦人会長さんは、作業がスムーズに進むようにと、前々日、前日と夜なべ作業をして、アイロンで折り目をつけたとのことでした。
1枚、そして1枚とマスクが出来上がると、検品、アイロンでの滅菌作業が行われました。この作業は2日間行われ、この他にも市内の集会所や会員の家庭で縫製が行われ、3月末には、依頼した2,200枚全てが市教育委員会に納品されました。
こういった支援者、ボランティア方々の尽力によって、布製マスクが作られたのです。

みなさんは、どのように感じましたか?
この勝浦には、共助の精神に富んだ〝地域性〟があります。
その地域性・文化を創っているのは〝人〟と〝歴史〟だと思います。
分散登校に心が弾みますが、改めて、みんなのことを大切に想って支援してくれている方々のことに思いを巡らせてください。
人って、誰かに支えてもらっている。大事に思ってくれている。応援してくれている。見守ってくれている。と感じると、安心や勇気につながると言われています。


3月の上旬、市役所のロビーで小学校低学年位のお子さんを連れているお母さんに声をかけました。「お子さんのマスクはどうしていますか?」『いけないとわかっているんですが・・・不織布のマスクを洗って使い回しています。』


無償提供していただいた縫製会社の方、一枚一枚丁寧に縫製してくれたボランティア団体の方々の想いを受け止め、感染防止への取組を継続するとともに、学校を再開できる喜びを感じて生活したいですね。
登校途中にすれ違った人が、マスクを作ってくれた方かもしれないね。

絆の糸は見えない。でも、みんなのことを大切に想って絆の糸を紡いでくれている人たちがいる。


今、新型コロナウイルス感染症に関係して、「分断」か「団結・共存」と話題になることが多いですね。分断は、小さな出来事や気持ちのすれ違いから始まるとも言われています。
私たちは、支援者の皆さんに感謝するとともに、団結を意識して行動したいですね。

今日の〝36〟日に5をつけた「勝浦中学校〝365日の〇〇〇〇〟」プロジェクトの動画を明日、配信する予定です。
楽しみにしていてください。

令和2年5月14日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№15 「分散登校」

校長メッセージ№15 「分散登校」

来週から分散登校が始まります。
日課、持ち物等はホームページの「お知らせ」で確認してください。
また、明日、明後日に担任の先生から連絡がありますので、聞きたいことがあったら遠慮なく質問してください。
分散登校は行うものの、文部科学省から出されている「学校運営上の工夫」を参考に、教室での机の配置は2mの距離を確保することにしました。そのため、一つのクラスを複数のグループに分けます。また、トイレ等、密集が予想される場所には、距離を確保するための目安となる表示などをしました。
さらに、バス等の下車後、距離をとって歩くなどの指導も行っていく計画です。徒歩通学や自転車通学の生徒も、密接にならないように意識して通学するようにしてください。

先生たちは、みんなの安全を確保するたこと、そして学習を保障するために、協議を重ねています。
前例のないことで模索する日々ですが、教職員の「和・輪」を大事に共同体になって準備を進めています。


本校の休業期間中の家庭学習支援の取組をテレビ放映で観た先輩の先生から次のようなコメントをいただきました。
『言うは易く行うは難し』
『一人の百歩より、百人の一歩』
〝あれやろう、これやろうと言うものの、実際に事を起こすということは大変なことだ。正解かどうかの答えは後からでる。〟
〝この予測不能な状況下、一人が大きく牽引することより、それぞれの教職員が自分の力をいかんなく発揮して、一歩を踏むことこそが難局を乗り越える鍵だ。〟


本校の教職員は、「生徒一人ひとりのことを大切に想い、知恵を出し合い、必要だと考えることをスピード感をもってやろう!」とまとまっています。


私が、仕事上で判断に迷ったり、不安に陥ったりしたときに聴く曲の歌詞の一部を紹介します。
 「終わりなき輪舞曲」C&K 
〝 生まれてから僕たち人間は、答えのない問いを解いている
  信じた道をひた進め、やり抜いて見せつけてやればいい
  理屈や御託を並べてる、日和見な気持ちには未来はない
  感じたものを掴み取れ、蓄えれば明日への糧 〟

分散登校を前に、予防・衛生対策、登下校の安全指導、教科指導の準備、家庭学習の添削、電話連絡、環境美化・整備等々、汗する教職員から学ぶ日々の中で、先輩の言葉を思い出しました。
『生徒には愛情を! 仕事には情熱を!』

令和2年5月13日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№14 「学校再開」

校長メッセージ№14 「学校再開」

〝韓国のクラブで集団感染 学校の再開を延期〟
外出自粛要請が解除されたばかりの韓国で、新型コロナウイルスの集団感染が再び発生し、13日以降に予定されていた学校の再開が1週間延期された。
集団感染は、ソウル市内のクラブを訪れた20代の男性を中心に広がり、当局によると、これまでに確認された関連の感染者は94人にのぼる。
また、接触が疑われる人は5,000人以上で、感染は全国に広がっている。
この事態を受け、韓国政府は生徒の安全を保証するため、13日以降に順次再開する予定だった学校の登校再開を、1週間延期することを決めた。
今後の感染拡大の状況によっては、さらなる延期の可能性もあるとしている。(2020年5月12日 FNNニュース)

学校再開を心待ちにしていた児童・生徒の気持ちを考えると・・・
対岸の火事ではありません。
ここで気を緩めてしまったら、2週間後の学校再開の判断に影響すると思います。


千葉市の中学校に勤める元同僚からメールがきた。
〝勝浦中学校の取組を見習って、学級の生徒からメッセージを集め、掲示物を作成しています。掲示物のタイトルは『 繋がれ 3-C!! 』〟

千葉県教育委員会が作成した「臨時休校中の生徒の心のケアについて」のリーフレットの中に、勝浦中学校の取組が載っています。このリーフレットは、千葉県内の公立中学校・高等学校の生徒に配付されます。

リーフレット

昨日、学校再開のニュースを観た。とても羨ましく思った。
一日も早い学校再開を願う日々です!
みんなの想いはひとつ! ここで気を緩めないようにしよう!



令和2年5月12日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№13 『 ウイルスの次にやってくるもの 』

校長メッセージ№13 『 ウイルスの次にやってくるもの 』


ウイルスから身を守るためには?
きちんと手を洗うだけで、感染する確率はぐんと下がる。
でも心の中にひそんでいて、流れていかないものがある。
そいつは、お腹を空かせているみたいで、暗いニュースや間違った情報をたくさん食べて、どんどん育って、そして、ささやく。
先の見えない状況を、「もうみんな助からない」と。
誰にもまだ分からないことを、「誰かが隠しているのだ」と。
そいつは、人から人へと広まっていく。
「あの人が病気になったのは、誰のせい?」
「ウイルスが広まったのは、あいつのせいだ!」
「世界がこうなったのは、あいつのせいだ!」
そいつは、まわりに攻撃をはじめる。
人と人が傷つけあい、分断が始まる。
そいつは脅かす。
「もしも感染していたらどうする?」
「あんな風に言われたらどうする?」
みんな熱があっても、隠すようになる。
具合が悪くても、元気なふりをするようになる。
もう誰が感染しているか分からない。
ウイルスがどんどん広がっていく。
鏡を見ると、そこに、もう、あなたは、いない。
そいつの名前は、『恐怖』
ウイルスの次にやってくるもの。
もしかしたら、ウイルスよりも恐ろしいもの。

私たちが、恐怖に飲み込まれる前にできること。
〝恐怖に餌を与えない。〟
ときには、パソコンやスマホを消して、暗いニュースばかりを見すぎるのはやめよう。不確かな情報をうのみになないで、立ち止まって考えよう。
〝恐怖のささやきに、耳をかさない。〟
恐怖は、話を大げさにして、おびえさせる。
誰にもまだ分からないことは、誰にもまだ分からないことでしかない。
そのままを受け止めよう。
〝恐怖から距離を取る。〟
避難や差別の根っこに、自分の過剰な防衛本能があることに気づこう。
冷静に、客観的に、恐怖を知り、見つめれば、恐怖はうすれていくはずだ。
〝恐怖が嫌がることをする。〟
恐怖が苦手なものは、笑顔と日常だ。
家族や友人と電話して、笑おう。
いつものように、きちんと食べて、眠ろう。
恐怖は逃げていくだろう。
〝恐怖は、誰の心の中にもいる。〟
だから励まし合おう。応援しあおう。
人は、団結すれば、恐怖よりも強く、賢い。
恐怖に振り回されずに、正しく知り、正しく恐れて、今日、わたしたちにできることを、それぞれの場所で。
(日本赤十字社〝ウイルスの次にやってくるもの〟アニメ動画配信中)


昨日は、『母の日』だった。
一人暮らしをする母にカーネーションを届け、短い時間、話をした。
『母の日』の由来は、1860年代のアメリカ南北戦争の時代に遡る。
カーネーションの花言葉を調べてみた。(花キューピットより)
●赤色 「母への愛」、「熱烈な愛」、「愛を信じる」
●白色 「純血の愛」、「尊敬」、「あなたへの愛情は生きている」
●ピンク色 「温かい心」、「感謝」、「気品・上品」、「美しい仕草」
●紫色 「気品」、「誇り」
●オレンジ色 「純粋な愛」、「清らかな慕情」、「あなたを愛します」
●青色 「永遠の幸福」
●黄色 「美」、「友情」

花屋さんの店先に並ぶ色とりどりの鉢花の中から、白色のカーネーションを選んだ。
私が抱く母への想いは「尊敬」だ。

下は、佐藤養護教諭、案出!
勝浦中学校、生徒・保護者・教職員、一致団結だ!

令和2年5月11日 岡安 和彦

 

校長通信№12 今日は5月8日 「ハチ・HACHI」の日

校長メッセージ №12 今日は5月8日 「ハチ・HACHI」の日


 ちょっと一息いれましょう。


 「忠犬ハチ公 物語」 毎日,主人の帰りを待つ犬

 ハチ公が一躍有名になったのは、昭和7年10月4日の朝日新聞に「いとしや老犬物語 今は亡き 主人の帰りを待ちかねる7年間、東横電車の渋谷駅 朝夕真っ黒な乗降客の間に混じって、人待ち顔の老犬がある。」 という大きな記事が載ったのがきっかけでした。

 ハチの初代の飼い主は上野 英三郎 博士(三重県出身)といいます。
明治28年に東京農科大学農学科を卒業され、大学院を経て東京帝国大学に勤められながら、農商務省、内務省を兼務されて、耕地整理、土地改良事業の計画に参与されました。
わが国の農業土木工学の創始者として大変高名な学者として知られています。
博士のご自宅は渋谷駅から歩いて5分くらいのところにありました。
現在の東急百貨店本店「Bunkamura」松濤1丁目の辺りに約200坪の敷地があったそうです。
 博士にはお子様が無かったこともあって、ハチは大変可愛いがられ、博士の温情を一心に受け止めて育ったと聞きます。しかし、残念なことに,その幸せは長くは続かず、博士のところへ来てから17ヵ月後の大正14年5月、博士は大学の教授会で突然倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまいました。

 ハチは、博士没後、日本橋大伝馬町の堀越という呉服問屋で暮らすようになります。しかし、しばらく暮らした後、7月中旬に浅草三筋町の高橋 子之吉さんの家に連れて行かれ、その後に出入りの植木屋 小林 菊三郎さんへ引きとられていきました。小林 菊三郎さんの自宅は三軒茶屋にあり、そこからも渋谷駅まで通い続けていたそうです。

 当時の吉川渋谷駅駅長にも可愛がられ、ハチは昭和10年3月8日、11歳余りで一生を閉じました。その最後は,普段行かなかった駅の反対側にある稲荷橋付近(渋谷3丁目)で、ひっそりと死んでいたそうです。
 亡き主人を待ち続けたハチ。没後,一番友達の多かった渋谷駅に運ばれると町内の人達が集まり、その亡骸は花束に埋もれたそうです。
 駅周辺の焼き鳥屋が与えるえさが目当てで、ハチが駅に通ったと言う人も いますが、忠犬ハチの一途な姿は今も変わらず人々に感銘を与え続けています 。
現在、ハチの亡骸はハク製となり上野の科学博物館に保存されています。
 上野博士のご遺骨は三重県の上野家累代の墓に埋葬されましたが、東京青山墓地にも分骨が埋蔵されています。
 その横には寄り添うように愛犬ハチが「ハチ公の碑」となり埋葬されています。


 5月も、今日が「8」、明日が「9」、明後日が「10」と、指折り数える毎日です。
 みんなと同じように、先生たちも学校再開を心待ちにしています。
 今日、郵送した課題には、音楽、美術、技術家庭科、保健体育の学習も含まれ、全ての教科となりました。

 感染防止への徹底した取り組みを継続してください。
 生徒と教職員、心をひとつに学校再開に向けて「二人三脚」です。

 令和2年5月8日 岡安 和彦

 

校長メッセージ№11 「感染症の〝3つの顔〟」

校長メッセージ№11 「感染症の〝3つの顔〟」

 

緊急事態宣言が延長されました。学校再開に向けて、気を緩めないようにしましょう。

先生たちは、みんなのことをとても心配しています。

生活リズムや健康のこと、学習・運動への取組状況、ストレス・不安に対しての対処などのことです。

今日は、新型コロナウイルス感染症の「3つの顔」について、日本赤十字社のホームページに掲載されているものを引用・参考にして、みんなに紹介します。

 

新型コロナウイルス感染症が怖いのは、「3つの感染症という顔」があることです。

知らず知らずのうちに私たちも影響を受けていることを知っていますか?

この3つの感染症は〝つながっていて〟私たち一人ひとりが気をつけないと感染症は力をつけていってしまいます。

ウイルスがもたらす1番目の感染症は、「病気そのもの」です。

このウイルスは、感染者との接触などでうつることがわかっています。

感染すると、風邪症状や重症化して肺炎などを引き起こすことがあります。

次に2番目の感染症は、「不安と恐れ」です。

このウイルスは見えません。ワクチンや薬もまだ開発されていません。

わからないことが多いため、私たちは強い不安や恐れを感じ、ふりまわされてしまうことがあります。それは、私たちの心の中でふくらみ、〝気づく力・聴く力・自分を支える力〟を弱め、瞬く間に人から人へ伝染していきます。

3番目の感染症は「嫌悪・偏見・差別」です。

不安や恐れは、人間の生き延びようとする本能を刺激します。そして、ウイルス感染にかかわる人や対象を日常生活から遠ざけたり、差別するなど、人と人との信頼関係や社会のつながりが壊されてしまいます。

本当の敵は、ウイルスだったものが、いつの間にか敵がすりかわってしまうのです。

特定の人、地域、職業などに対して〝危険・ばい菌〟といったレッテルを貼る心理によって差別や偏見は起こります。

この感染症の怖さは病気が不安をよび、不安が差別を生み、差別がさらなる病気の拡散につながることです。

みんなも、ウイルスに関する悪い情報ばかりに目が向いていたり、なにかとウイルスに結びつけて考えたりしていませんか。

「あの人咳している・・・ コロナなんじゃない」

「あの人のお家の人、医療関係の仕事をしているらしい、やばいんじゃない」

「昨日から熱があるけど怖いから黙っていよう・・・」

このように思い、行動することから感染症は広がっていきます。

 

さて、これらの感染症を防ぐために、私たちはどのような工夫ができるのでしょうか?

1の感染症を防ぐためには、一人ひとりが衛生行動を徹底しましょう。

「手洗い、咳エチケット、人混みをさける」など、ウイルスに立ち向かうための行動を、自分のためだけではなく、周りの人のためにもすることが大切です。

2の感染症にふりまわされないために注意することは、生活習慣を整え、自分のペースを大事にすること。今やるべきことを整理して、集中して取り組む時間をつくること。安心できる大人や友人とつながりをもつことです。

3の感染症を防ぐためには、確かな情報だけをひろめ、差別的な言動に同調しないようにしましょう。また、社会それぞれの場所で感染を拡大しないように頑張っています。

「小さな子どもや高齢者のいる家庭」「治療を受けている人とその家族」「自宅待機や自宅で仕事をしている人」「医療従事者」「日常生活を送って社会を支えている人」などです。

この事態に対応している全ての方々に〝ねぎらい・敬意〟をはらいましょう。

このように新型コロナウイルスは、3つの「感染症」という顔を持って、私たちの生活に影響を及ぼします。

このウイルスとの戦いは、長期戦になるかもしれません。

それぞれの立場でできることを行い、みんながひとつになって負のスパイラルを断ち切りましょう!

 

私見ではありますが、〝 with corona〟の視点を持つことも大事ではないかと考えます。

私たちは、必ずこの新型コロナウイルス感染症を乗り越えます。

after corona 〟と言える日が、いつになるかはわかりません。

それでも、「今」の積み重ねが未来を創ります。

令和2年5月7日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №10 「支援に感謝」

校長メッセージ №10 「支援に感謝」

 昨日の朝のニュースを見てあ然としました。
 宅配便の配達員さんのインタビュー
「呼び鈴を鳴らし、ドアが開くといきなりアルコールスプレーを吹き付けられた。目がひどくしみた。それ以上に心が痛かった。ドアの前に置くこともできたのに・・・」
宅配便の配達員さんのように、社会機的能を維持するために日夜働かれている方のことを海外では、エッセンシャルワーカーと呼ぶそうです。医療従事者、医療関係者、介護職員、スーパーやドラッグストアの店員、配達員、バスの運転手、駅員、ゴミの収集業務にあたる人たちなど、私たちが生活を営む上で欠かせない仕事に従事されている方々のことを言います。感染リスクと背中合わせの中、気概を持ってお仕事されている方々です。
 偏見、差別などのことを「第3の感染」と言います。みんなはどう感じましたか?
 また、こんなニュースもあります。宮崎県高原町では、新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため県境をまたぐ移動が自粛されているなか、大型連休中に故郷に帰省できない子どもや孫に贈る食べ物などの送料を肩代わりする取組を始めました。」
 連休中、帰省や行楽、不要な外出などを我慢しましょう。ここで気を緩めないようにしてください。

 学校には、みんなから課題やクラスメイトに宛てたメッセージが届いています。
 メッセージの一部を紹介します。
 「不安な気持ちが続いていると思います。でも、今を乗り切れば、また笑顔で会うことができるので、みんなでがんばりましょう。」
 『みんな元気にしていますか。休み中、課題がたくさん出て大変だけど、コツコツやって頑張ろう。私は早く学校に行きたいです。そしてみんなと会ってたくさん話をしたり、勉強したいです。そんな日が一日も早く訪れるのを願っています!』
 「今、我慢すればきっといいことあるから。今は自宅で勉強して、早く新型コロナウイルス感染症が収まるように頑張ろう!」
 みんなのメッセージは「学級通信」となり、みんなのところに届けられます。
 生徒同士の心の交流〝学級づくり・絆づくり〟が始まっています。
 返送される課題の中に、生徒や保護者からお手紙をいただきます。
教職員に対しての〝応援メッセージ〟です。こういった応援メッセージを全教職員で共有しています。私たちも前例のないことで模索する日々が続います。このような応援メッセージに元気・勇気をいただいております。
  また、学校の教育活動に対する市教育委員会の支援についてお伝えします。
 昨日、お伝えしたグラウンドなどの整備、課題の郵送関係など、全面的に支援をしてくれているのが市の教育委員会です。
 学習課題についても、当初の計画では週に2回の家庭訪問でしたが、厚生労働省クラスター対策班の北海道大学教授の会見を受けて、家庭訪問から郵送方式に変更したいと市教育委員会相談しました。急な要望にも予算対応を決めてくれました。こういった支援のお陰でみんなの学習が保障されているのです。


 今日は、2年生職員が「郷育(さといく)プロジェクト〝田植え体験〟」を行いました。
 勝浦市大森在住の渡邉 浩臣さん(元勝浦市消防団 団長)さんのご厚意によるものです。
勝浦中学校の生徒のためにと様々な準備を整えてくれました。臨時休業が延長されたため、みんなに代わり職員で田植えを行ってきました。この様子は、後日、ホームページに動画配信します。
 この稲作体験学習は、今年で3年目を迎えます。体験後の報告書からは、「お米一粒の大切さがわかった。これからは、最後の一粒も残さないようにしたい。」と書く生徒が多いことに驚きます。体験から学ぶということです。

 このように、行政や地域の方々が勝浦中学校のことを支援してくれています。
 そういった支援や応援に応えるためにも、今やるべきことに精一杯取り組もう。

 課題や運動、家事などに能動的に取り組んでみよう!
 きっと、さわやかな気持ちになれるぞ!


 令和2年5月1日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №9 「前を向く!」

校長メッセージ №9 「前を向く!」

 休校が延長になりました。
 生徒のみんなは、とてもがっかりしていることでしょう。
 1年生は、3月から3ヶ月・・・ そして、入学式、新しい制服の袖を通し、「さぁ!勉強に部活動がんばるぞー!!」と意気込んでいたことでしょう。
 2年生は、いよいよ先輩となり、後輩たちに優しく中学校生活のこと教えてあげたいと考えていたでしょう。また、中堅学年として勉強、部活動により一層力を入れようと思っていたでしょう。
 3年生は、最高学年として、委員会活動を牽引し学校全体をさらに活気のあるものにしたいと考えていたでしょう。また、部活動では三年間の集大成として、総合体育大会、コンクールに〝完全燃焼〟の意気込みで臨もうとしていたことでしょう。そして、義務教育のまとめとして、自分の決めた進路の実現に向けて、悔いの残らない日々を送ろうと心に強く決めていたことでしょう。

 休校延長
 それでも〝前を向こう!〟〝前を向いて進もう!〟
 先生たちも、模索する日々です。
 学習面では、課題の準備・印刷、郵送、添削と生徒一人ひとりのことを大切に想って業務にあたっています。週に2回ほど、健康観察と課題の進捗状況などを確認するため、電話連絡をしています。電話をしている学級担任や学年の先生方を見ていると、とても嬉しそうです。
 5月に計画されていた体育祭のためにと、市教育委員会、都市建設課の協力をいただきながら、保健体育科の先生方を中心にグラウンドの整備を進めました。トラックには、水はけのよい砂を入れ、整地をし、転圧をしました。フィールドには、赤土を入れ、トラクターで攪拌(かくはん)、整地をし、明日以降に、芝を植え、クローバーの種を蒔く計画です。
勝手に名付けましたが、「勝浦中グリーンプロジェクト」です。
 体育祭という舞台で、生徒一人ひとりが躍動する姿を思い描いて、先生たちもがんばっています。
 また、テニスコート、野球場も整備しています。テニスコートの支柱は、青色ペンキで塗りました。コートテープも見えました。ネットも替えますよ。
 野球場は、ピッチャーマウンドに土を入れ高くしました。内野もトラクターで土を攪拌して軟らかくしました。思い切りスライディングができますよ。
 先生たちも手探りですが、みんなのためにできることを一生懸命がんばっていきます。
 さぁ! 前を向くぞ! 心をひとつに! 勝浦中学校307名 前進!


 令和2年4月30日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №8 「語り部」

校長メッセージ  №8 「語り部」

 平成30年6月22日のこと覚えていますか。
 東日本大震災「語り部」講演会 会場:キュステ
 佐藤敏郎さんを案内役に、震災当時、小学校4年生、5年生だった「語り部」を勝浦に招いた。
 きっかけは、通勤途中に聞いていたFM放放送。当時小学生だった被災者が震災のことを語り継ごうと「語り部」の活動をしている。その活動の本が出版された。本の題名は、「16歳の語り部」
 昨日、神戸での活動を書いた。活動の中で〝きついな〟と感じたのが、避難所での弁当の配付だった。避難所で「弁当の配給を始めます!」とアナウンスすると、すぐさま長蛇の列ができる。一個ずつ声をかけながら手渡していく。お年寄りの女性が「兄さん、旦那が寝たきりなんや。もう一個くれへんか。」『一人ひとつという決まりです。本当にごめんなさい。』またある時は、最後の一つを渡し終えた後、目の前にいたのは小学校低学年の女子児童だった。目いっぱいに涙をため、しばらくそこから動かなかった。なんて声をかけていいかわからなかった・・・
 東日本大震災の後、後輩に誘われ、同僚たちと宮城県に向かった。当時、勤務していた学校の保護者が救援物資を集めてくれた。マイクロバス1台、2トントラック1台がいっぱいになるほどになった。その中に、豚汁の具材や鍋、ガスボンベなども積み込んだ。被災している方々に、温かいものを食べさせようと考えた。仙台の学友と連絡をとり、支援先を相談した。友人からは、石巻辺りがまだ救援物資が足りないようだと聞いた。目的地を石巻に決めたアクセルを強く踏んだ。
 ところが現地に着くと自分たちの甘さを痛感させられた。
 石巻に着くと、テレビで見た〝あの光景〟を目にした。また、テレビに映らない現状も見た。路上にご遺体があるのだ。〝真っ黒いかたまり〟のように見えた。
 避難所を探して早く救援物資と炊き出しをしたいと気がはやる。しかし、なかなか見つからない。路上を歩く人に避難所の場所を聞いたところ「女川に行ってやってけろ。」と言われた。急いで女川に向かった。何せ自分たちがここに居られるのは明日までだ。
 町境の坂道を越えると絶句した。この状況で人は生きているのだろうかというような惨状だった。避難所の町民体育館にたどり着いた。町の職員であろう担当者に声をかけ、支援物資を下ろした。そして、一気に炊き出しの準備に取りかかった。すると担当者が聞いてきた。「何食準備できますか?」『300食位です。』すると担当者は、「炊き出しはやめてください。ここには約2000名の方が避難しています。まだ一度も温かいものを食べていません。暴動が起きます。すぐに車に積んでください。」『はい。』これが避難所の現実だった。従うしかなかった。
 次の避難所を探した。お寺に50名位の方が避難していた。結局、そこに食材など全てを置いた。とてもやるせない気持ちだった。これが正解だったのか。支援物資を提供いただいた皆さんの想いは届けられたのだろうか。
 16歳の語り部の著者の一人である雁部 那由多(がんべ なゆた)くんは当時のことを次のように語っている。『僕が見た大人たち 避難所生活のことは今でも強く印象に残っています。震災当時、テレビやネットでは、救援物資が配られるとき「被災地の人たちはきちんと整列していて順番を待っていた」とか「平等に仲良く分け合った」とかそういう美しい光景が映し出されているようです。でも僕の目に映ったのはそんな美しいものばかりではありませんでした。大人たちがわぁーっと配給場所に群がり、物資を取り合っていたことがありました。子どもに物資が回ってこないことだってありました。生きるか死ぬかという状況になったとき、人はどうしても自分優先になる。』
 新型コロナウイルスが感染拡大をして、医療崩壊、社会機能が崩壊したらどのようになるのだろうか。みんな心のどこかで〝そんなことは起きない。大丈夫なはず〟と思っていないかい。私たちも大人としてみんなに具体的にアドバイスしたいんだけど、私たち大人も初めて経験することばかりで、みんなに〝こうすれば大丈夫〟と強くいえないところもあるんだ。
 語り部講演会の中で、「女川いのちの石碑プロジェクト」が紹介されていたね。当時の女川町の中学生たちが、〝1000年先の命を守りたい〟そんな思いを胸に、社会科の授業を通じて、新しい防災プランを考えた。それは、①絆を深める、②高台への避難ルート、③記憶に残すという3つからなるテーマだった。その記憶に残すという企画は「津波が襲ってきた高さの地点に石碑を立てる」というものだった。〝大人たちに頼ってばかりいられないと〟自分たちで100円募金から始めた。21基、総工費約1000万円のプロジェクトである。途方のない額と思われたこの取組も現在17基の石碑が竣工している。
 私は思う。みんなもこういった知恵を出し、行動する力がある。
 一日も早い学校再開を強く願う。
 また、再開後の学校生活を考えたとき〝みんなの知恵〟〝みんなの主体的な行動〟が必要だ。この困難な状況を乗り越えたことを、後輩たちに受け継いでいくために。

 令和2年4月28日 岡安 和彦
 

校長メッセージ №7 「自分ができること。」

校長メッセージ №7 「自分ができること。」


 この新型コロナウイルス感染症は、災害級の感染症だと話す専門家もいる。
 この「コロナ」ラテン語で王冠という意味がある。ウイルスの形が王冠に似ていることからこの名前になったそうだ。今まで、コロナといえば、皆既日食の時に見られる美しい太陽の大気層「太陽コロナ」だけだった。
 災害といえば、みんなは何を思い出すだろうか。東日本大震災の大津波、昨年秋の台風15号、19号の風水害だろうか。
 私は、阪神淡路大震災、東日本大震災、常総豪雨災害、熊本地震、台風19号災害にボランティアに行かせてもらった。常総と熊本に関しては、業務としての意味合いが強かった。生徒たちが自ら集めた義援金・支援物資、手紙、掲示物などを現地に届けた。
 初めて災害支援を行った1995年の阪神淡路大震災。この時、私は市役所に勤めていた。急に思い立ち、神戸市長田区で支援活動を行った。4日間不眠不休に近かった。神戸朝日病院で支援活動を行っていた時、柏市から着たという少年2人と出会った。同じ千葉県ということで、親近感を持って活動した。病院のトイレの清掃、病院内保育所に預けられている幼児との外遊び、避難所での弁当配付、支援物資の配給、炊き出しなど様々な業務にあたった。
 3日目の夜、AMDA(当時:アジア医師連絡協議会)事務局と、医療支援の打合せを終え、遅い夕食をとっていた時、少年2人近寄ってきて突然話し出した。「俺たちは、中学3年生なんだ。驚いた? 学校が嫌いでフリースクールに通っている。学校の先生たちはうざいだけ。」『ん!突然なに?』「あんた先生になりなよ。いい先生になるかも。明日、気をつけて帰って。俺たちはしばらくここにいる。」そのことだけがきっかけではないが、そういった出来事もあり、1年後、教員採用試験を受けることにした。
 神戸から帰宅した日、母親から「父親が発熱しているが病院に行かない。なんとかしてくれと・・・」懇願された。一日、様子をみるということにして翌日は出勤した。帰宅後、高熱となっていたため、すぐに病院を受診する。重い肺炎と診断され、すぐに入院となった。その後、約ひと月の入院治療、看病の甲斐もなくあの世へと旅立った。
 この新型コロナウイルス感染症、風邪に似た症状が急に悪化し肺炎になるといわれている。つい父親の闘病のことを思い出し胸が締め付けられる。今でも受診の判断を遅らせたことや看病に悔いが残る。亡くなった人は戻らない・・・ 
 前半で災害支援のことを書いたが、災害支援先では、全国から来たボランティアと一緒に活動する。全国から支援者が集まるわけだ。国を超えた支援物資も集まる。そういった視点で考えると、今回の新型コロナウイルス感染症を災害級と捉えても、広く支援活動すら行うことができない。それは、ウイルスの正体がわからないし、特効薬やワクチンも開発されていない、どのように収束していくのか全くわからないからだ。また、この感染症は、日本だけでなく世界同時多発的に感染を広げている。国や都道府県を超えた人的支援などもできない状況下だ。
 医療現場が窮地に立たされているとよく報道される。神戸での経験のなかで、院内保育所の幼児と外遊びをした時、保育士さんから「この子たちの多くは1週間以上自宅に戻れないの。」と聞いた。医師、看護師さんたちの子供たちだという。今、日本全国の病院で医療に従事されている方々のことを思うと、敬意と感謝の気持ちを通り越してどのような言葉で表現していいのかわからない。自らの感染リスクと背中合わせの中、感染者の治療と感染拡大防止に献身的に業務にあたられている。
 このようなことに考えをめぐらせると、改めて自分にできることは、感染防止対策を徹底することと、不要不急の外出をしないことだと強く思う。感染拡大防止、医療崩壊を防ぐには一人ひとりの責任ある行動が鍵を握る。
 社会全体が一日も早く元の生活に戻るため、一日も早い学校再開のために、改めて自分ができることを考えてほしい。油断すると自分が家族に感染を広げてしまうことだってある。
 最後に、医療従事者・医療関係者やエッセンシャルワーカーの方々への偏見・差別を私は決してしません。


  令和2年4月27日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №6 「4つのCH」

校長メッセージ №6 「4つのCH」

Pinch
Chance
Change
Challenge

この言葉に共通しているものはすべての単語に「CH」が含まれています。
この4つの単語からどのようなことを連想しますか。

例えば、「進級して、今年こそは家庭学習を毎日2時間頑張ろうとスタートしたものの・・・ なかなか実践できない。どうしよう・・・」
こうゆう人がいたら、次のように考えてみてください。
①Pinch(ピンチ.危機) I′m  in  a  Pinch
  このままでは、成績アップも期待できず、目標点数や順位、ましや志望校なんて・・・
危機的状況だ!!
②Chance(チャンス.好機)
 でも待てよ! この危機的状況は自分を変えるチャンスだ! 今、気づいてよかった。
今なら間に追う、時間も十分にあるぞ! 目が覚めたぞ!
③Change(チェンジ.変化)
 よーし時間の使い方を変えるぞ! まずは、毎朝6時半に起床して午前中に課題に取り組もう! 先延ばしの考え方を変えてみる。今までの生活を変えてみる!
④Challenge(チャレンジ.挑戦)
 よし!決めた! あとは自分を信じて、挑戦あるのみだ! 私はできる! 挑戦している自分は輝いているぞ!
 
今、不要不急の外出を自粛しなければならない。
「命」を守る取り組みを最優先にしているものの、不安や閉塞感がつきまとう。
そのような状況下ですが、後ろ向きに考えずに、前向きに考えることも大事です。
思い切って〝何かを変えてみたら〟新しい発見や新しい自分に出会うことにつながるよ。

 令和2年4月24日 岡安  和彦


 

校長メッセージ №5 「努力の壺」

校長メッセージ №5 「努力の壺」

 目の前に大きな壺があります。
 子どもがそのまま入ってしまうような大きな土製の壺です。
 その壺には、『次の定期テストで上位10番以内に入りたい!!』という札がつけられています。 
 その壺には、一日1時間家庭学習をするたびにコップ1杯の水が入れられます。
 つまり、コップ1杯の水が「努力」なのです。
 最初のうちは、水を入れても入れても、水が増えた気配すら感じられません。どれ位水がたまったかを見たくても、大きな壺なので伺い知ることもできません。
 人間には、弱い心があります。途中で「無理な努力はやめようかな・・・」「明日、今日の分をやればいいさ。」「無駄な努力はやめてしまおう・・・」と自分自身の努力に疑問を持つようになります。そして、コップに水を入れるのをやめてしまうのです。
 強い心を持った人もいます。「毎日続けるなんて自分にはできないのではないか・・・」という、悪魔のささやきにも負けず、初心を貫く人です。
 毎日、コップに水を入れていると、ある時、水の音が変わってきたことに気がつきます。水を入れると、「ポチャン!」と音がするからです。こうなると、水を入れることが楽しくて仕方ありません。今まで、1杯入れるのがやっとだったのに、2杯、3杯の努力を惜しみなくできるようになります。ここまでくると「努力」を「努力」と思うのではなく、生活の一部として取り組むことができるようになります。
 そして、ついに壺から水があふれだす時がきます。「達成」した喜びを心の底から実感するのです。

 臨時休業から2週間が経ちました。
 勝浦中学校307名の生徒一人ひとりのことが心配です。
 新年度に思い描いた「新しい気持ち、決意は今も心の中にしっかりとありますか?」
 「やれることをやれる」「続けてやれる」という才能は、生活の中で獲得していくものです。
 また、時間は皆に平等です。「今」という時間をどのように使うかは自分次第です。
 親御さんから、「ダラダラしてて!いつになったら勉強するの!」なんて言われて、「今やろうと思ってたのに!あーやる気失せた・・・」そんな会話をしている人いませんか。

 さぁ! 主体的に「コップ1杯の水」を入れてみよう!
 なりたい自分になるために今がある! 新しい自分に出会うために今日がある!
 みんな。学校がある時と同じ時間に起きて課題や運動に取り組んでいますか。
 朝日のパワーをを浴びようよ!  


 令和2年4月23日 岡安 和彦
 

校長メッセージ №4 「ONE TEAM」

校長メッセージ  №4 「ONE TEAM」 

「心はひとつ! ONE TEAM」
この言葉が注目されたのは、2019ラグビーワールドカップで、日本代表チームが快進撃を続け、見事、目標のベスト8入りを果たしたことからだった。

私が、この「心はひとつ!」「ONE TEAM」を再び目にしたのは、ワールドカップが終了し、約4ケ月後の2月10日だった。
この日、中国武漢市からの一時帰国者の帰宅が決まり、急きょみんなににメッセージを書いてもらった。それを、掲示物にして教育長と一緒にホテルに届けた。
掲示後、すぐに集まったのは滞在者の支援を行っている国や県の支援者の方々だった。みんなのメッセージに目を通すと、涙を拭う担当者が多くいた。
「心はひとつ!応援しています。あと少しです。頑張ってください。」
「私たちはONE TEAM 長い間お疲れさまでした。応援しています。」
みんなのメッセージが、滞在者はもちろんのこと支援する担当者にも勇気や元気を与えた。

こんな出来事もあった。2011年東日本大震災の大津波が東北地方沿岸部に甚大な被害を及ぼした中、岩手県釜石市内の児童・生徒の多くが無事だった。海からわずか500m足らずの近距離に位置しているにもかかわらず、釜石市立釜石東中学校と鵜住居(うのすまい)小学校の児童・生徒約570名は、地震発生と同時に全員が迅速に避難し、押し寄せる津波から生き延びることができた。後に「釜石の軌跡」と呼ばれた。また、中学生たちは率先避難者となるだけではなく、地区のお年寄りなどにも声をかけ、手を引き、一緒に避難した。

中学生は、率先垂範者(そっせんすいはんしゃ)になれます。
率先垂範とは、人の先頭に立って物事を行い、模範を示すことを言います。
みんなの率先した行動や相手を思う優しさが、今こそ大事だと思います。
感染拡大防止への取組、偏見、差別などの防止 You can do it!

 令和2年4月22日 岡安 和彦 

 

校長メッセージ №3 「学級は家族」

校長メッセージ  №3 「学級は家族」

学級は家族である。
学級担任は、学校での親である。
偶然の重なりが縁となり、必然という意味を持つ。
毎日生活しながら、笑ったり、泣いたり、喜んだり、怒ったり。
様々な経験をしながら育っていく。
学級は「心の居場所」であるが、一人ひとりが刺激し合って共に成長する場である。
「生活班」は、学級の中のさらに小さな家族である。
清掃や給食当番、係活動など一緒に仕事をしたり、グループ学習で一緒に勉強したりする大切なまとまりである。
生活班の活動を充実させることが学級全体の向上につながり、最終的には、最も大切な「一人ひとりの成長」につながる。
勝浦中学校のすべての学級が「家族」のようになってほしいと願っている。
卒業や進級を迎える時、「この学級でよかった!」、出会いが「必然だった!」という意味を感じてほしいと願っている。

学校が再開に向けて、学年・学級の先生方はみんなのよりよい成長につなげようと、この学級活動の充実に向けた研修を進めています。
新たな活動が動き出します。

学校で生徒の声が聞こえないことは、実にさみしいことです。
それでも勝浦中学校教職員は、「今、自分たちにできることは何か。」
模索しながらではありますが、生徒一人ひとりのことを思って業務にあたっています。
生徒のみなさんも、「早く学校に登校したい」思っていることでしょう。
今は、我慢の時です。「今、自分がすべきことは何か。」
『心はひとつです。』

 令和2年4月21日 岡安 和彦
 

校長メッセージ №2 「偏見・差別・いじめの防止」

校長メッセージ №2 「偏見・差別・いじめの防止」
 新型コロナウイルスの感染が日本国内でも拡大する中、勝浦市にも感染者が確認されました。
 感染した方やそのご家族、関係者などに対して、誤った情報や認識に基づく不当な差別・偏見・いじめなどがあってはなりません。 

   不確かな情報に惑わされ、人権侵害やいじめなどにつながることのないよう、国、千葉県及び勝浦市ホームページなどで、新型コロナウイルスについての正確な情報をご確認いただき、冷静な行動をお願いします。

   一部報道によると、新型コロナウイルス感染者、濃厚接触者とその家族、新型コロナウイルス感染症の治療にあたる医療機関や医療従事者とその家族などが、偏見や差別、風評被害に苦しんでいるとあります。
  このような偏見や差別はがあってはなりません。

  どんなに注意をしていても、だれもが感染者、濃厚接触者になりうる状況であることを受け止めていただき、お互いに相手のことを思いやる気持ちを持っていただきますようお願いいたします。


 生徒のみなさんには、本日、担任の先生から課題などが郵送されました。
 明日または明後日には、課題が届く予定です。
 その中には、課題のほかに、学年通信、学年だよりなどが同封されています。
 また、自分のクラスの友達に向けたメッセージカードも同封されています。
 通常であれば、クラスの係や当番などが決まり、みんなで協力して係活動などに取り組み人間関係を築いていく時期です。
   クラスの友達のことを想って、“応援・エール”のメッセージを書きましょう。
 「学級は家族」きっとあなたのことばに勇気や元気をもらえることでしょう。

 令和2年4月20日 岡安 和彦

 

校長メッセージ №.1 「危機意識を持とう!」 

校長メッセージ №.1 「危機意識を持とう!」 

新型コロナウィルス感染症の感染拡大防止には、高い危機意識をもって行動してください。
自分、家族のかけがえのない命を守る取り組みを適切に行ってください。
現在では、感染経路不明の事例が増えており、いつ誰が感染してもおかしくない状況になっております。
そこで、生徒の皆さんへお願いしたいことが4つあります。
1つ目は、石鹸によるこまめな手洗いをお願いします。
石鹸による手洗いは、石鹸に含まれる界面活性剤作用により、ウィルスの膜を破壊しやすくなり、さらに流水で洗い流すことでウィルスの除去が可能となることがわかっています。また、必要に応じて、消毒用アルコールを用いての手指消毒をお願いします。
2つ目は、不要不急の外出を避けてください。
また、換気の悪い場所など「密閉」を避ける。人混みなどの「密集」を避ける。至近距離での会話など「密接」を避ける。必ず、この「3密」を避けてください。どうしても外出しなければならいときは、必ずマスクの着用をお願いします。
3つ目は、感染しにくくするための体づくりとして、免疫力を高めることも大切と言われています。規則正しい生活、栄養バランスを心掛けた食事、十分な睡眠をとるなどの基本的な生活習慣を大切にしてください。
4つ目は、適切な情報に基づいた行動をお願いします。感染拡大の中においては、その不安等から様々な情報が飛び交うようになってきます。なかには、真偽不明な情報、誤解や偏見、いじめにつながりかねない内容などもあります。考えもよらぬ事態につながる危険性もありますので、情報の出どころをしっかりと見極め、精査し、情報に振り回されることなく、節度のある行動を心掛けてください。
勝浦中学校の教職員全員は、5月7日の学校再開を心待ちにしております。
”かけがえのない命”を守る取り組みを強くお願いします。

 令和2年4月10日 岡安 和彦