職員室に、浅見喜舟先生が書かれた「碎啄同時」という書があります。

喜舟先生は、昭和30年代後半に、書き初めの指導で何回か来校されたことがあり、その御縁で書いていただいたようです。
「碎啄同時」(啐啄同時と書かれることが多いようですが)とは、卵がかえるとき、ひな鳥が卵の中から殻をつつくのに応じて母鳥が外から殻をつつくのが同時であることから、「学ぼうとする者と教え導く者の息が合って、相通じること」という意味を表しているそうです。
教員にとっては、常に心に留めておきたい言葉です。
この書は、木造だった旧校舎の職員室にも掲げられていました。(「大多喜小学校百年史」から)

このほかに、体育館には喜舟先生に書いていただいた校歌の額があります。
【浅見喜舟(1898~1984)】
明治31年1月5日、群馬県に生まれる。
千葉大学教授、書星会理事長、太玄会名誉会長、千葉県美術会会長、千葉県書道協会会長、日本書写技能検定協会会長、読売書法会名誉会員、全国大学書道学会会長を歴任する。
昭和59年逝去。